高校中退後の選択肢│再受験・再入学・高認受験について解説します
高校を何らかの理由で中退した人の最終学歴は、中卒です。高校中退した人が高校や大学・短大・専門学校の受験資格を得るには、やはり高校へ再受験および再入学して卒業資格を手に入れるしかないのでしょうか。
本記事では、高校を中退した人が高校の卒業資格を得る方法や、大学や短大などの受験資格を得る方法について解説します。高校中退後に、どのような選択肢があるのかわからず迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
高校中退した人も高校の再受験・再入学・編入は可能
高校中退後、高校の卒業資格を得るために、他の全日制高校を再受験することは可能です。ただし、すべての高校が過年度受験を認めているわけではありません。高校を中退して他の高校への編入を希望する場合は、入学試験よりも学力レベルが高い編入試験に合格する必要があります。しかし、編入生を募集している高校は、非常に少ないのが実情です。
さらに、編入する場合は単位未修得の学年から始める必要があるため、違う学年のなかに一人だけ入らなければならず、人によっては居心地の悪い思いをする可能性があります。
定時制高校・通信制高校への再入学という手もある
高校中退者には、「全日制高校を再受験する」「全日制高校に編入する」といった選択肢以外に、「定時制高校・通信制高校へ再入学する」という方法もあります。定時制高校・通信制高校は、再入学希望者によほどの問題がある場合を除き、積極的に受け入れてくれる体制が整っているのが特徴です。働きながらでも学べる環境もあり、全日制高校で学ぶのが難しい場合でも卒業しやすいといえるでしょう。
これらの高校を卒業すれば、最終学歴が「高卒」となる点は大きなメリットといえます。ただし、定時制高校・通信制高校の学力は、さほど高度ではないため、これらの高校を足がかりに難関大学などへの入学を目指すのはかなり難しいのが実際です。
大学・短大・専門学校の受験資格を得たいなら高認受験の選択肢
大学や短大、専門学校などに進むため、受験資格を得ることが目的なら、高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)を受験する選択肢もあります。高認は、文部科学省が実施しており、合格すると「高校卒業者と同程度の学力を有すること」が認定される試験ですが、高認に合格しても最終学歴は「中卒」のままです。
しかし、大学や短大、専門学校、各種資格試験の受験資格を得ることができます。こうした高等教育機関への入学に向けてコツコツとがんばれる人なら、高校中退後に高認を受験・合格し、受験勉強にまい進するのがおすすめです。高認合格後、目指す大学や専門学校・資格試験合格に向けて猛勉強し、見事合格を勝ち取ることができれば、最終学歴を「大卒」「専門学校卒」とすることも可能です。