最終学歴が「中卒」でも高認に合格すればAO入試に出願可能?

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さまざまな理由から高校への進学を断念したり高校を中退したりしたものの、大学への進学を希望している人は少なくありません。そうした人にとっての選択肢の一つが、高卒認定試験(以下、高認)に合格し、大学を受験する資格を得ること。

ここでは、高認に合格し、総合型選抜(AO入試)で大学進学を目指す人向けに、その是非やAO入試の考え方などをわかりやすく解説しています。受験に際してぜひ心得ておくべきポイントなども紹介していますので、参考にしてくださいね。

高校を中退しても高認に合格すればAO入試を受けられる!

少子化が進み、多様化がますます重視されるようになった昨今、大学側としてもさまざまな学生を受け入れる環境を整えつつあります。「AO入試」は、ペーパーテストの成績だけでなく、学生をさまざまな角度からとらえ、大学側の求める人材としてたりうるかを見るもの。

最終学歴が「中卒」でも「高卒」と同程度の学力があり、それを証するだけの資格を有する人に合格の機会を与えようという考えから、「AO入試」の道が開かれるようになりました。現在、多くの大学が高認合格者の「AO入試」を受け入れています。

「AO入試」で大学を受験するためには、事前に高認に合格し、自分の学力を認定してもらうことが必要です。しかし、「この大学で学びたい」という意欲や熱意を大きく評価してもらえるため、合格する可能性も充分に高まります。

そもそもAO入試とは?

そもそも「AO入試」は、アメリカ発祥の入試制度です。「AO」は、Admissions Office(入学事務局)という言葉の頭文字をとったもので、学生の出願や選抜といった業務を遂行する機関を指します。「AO入試」は、もともと入学事務局が主体となって行う効率的な選抜方法でした。

しかし、日本では、発祥の地・アメリカとは異なる定義をもって、ペーパーテストの成績以外の側面から学生を評価する入試方法としてとらえられています。「AO入試」「一般の入試」の大きな違いは、志望理由書を提示しなければならないということ。

受験する大学・学部をなぜ志願したのか、その理由を大学側に提示することで、自らの意欲を示す必要があるのです。続く2次試験では、面接試験や小論文試験などを通して、受験生の社会性や表現力、対応力、意欲などが測られ、合否が決せられます。

それだけに、高校を中退したり高校への進学をあきらめたりした人にとっても、本人の意欲次第で大学進学の足がかりになりうるというわけです。

AO入試で大学を受験する際のポイント

先述した通り、「AO試験」を実施するほとんどの大学では、志望理由書の提出を求めます。多くの学生が志望理由書で、以下のような内容を記載する傾向です。

・これまでどのような経験を積んできたのか
・志望した学部・学科でどのようなことを学びたいのか
・卒業後にはどのような進路を想定しているのか など

高認を受験して「AO試験」に臨む皆さんにとって大切なのは、「高認を受験することになった経緯をどう咀嚼し、未来に向けてどう頑張ってきたのか」を自分なりの言葉で表現するということ。

また、自分自身や社会をより客観的に見つめ、前向きにとらえなおす視点も重要です。志望校合格に向けて、ベストを尽くしてください。



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