高認合格でも最終学歴は「中卒」?最終学歴の定義って何?

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高校を中退した場合、履歴書の最終学歴の欄は「中卒」となります。なかには、「高卒認定試験(以下、高認)に合格すれば高卒になるのでは?」と考えている人も少なくありません。実は、高認に合格した場合でも、最終学歴は「中卒」のままのため、「高認合格=高卒」とはならないのです。

ここでは、最終学歴の定義と高校中退者の最終学歴、高認者の履歴書の書き方などについてわかりやすく解説します。

そもそも最終学歴とは?

そもそも、最終学歴はどう定義されているのでしょうか。最終という言葉から「最後に卒業した学校」のことだと考える人が大半ですが、これは正しい理解とはいえません。実は、自分の学んだ中で教育機関のランクとして最も高位にある学校の卒業歴が、最終学歴となります。

高校以降の学歴をランクづけするなら、最高位の大学院博士を筆頭に、「大学院修士<大学<専門学校・高専・短大<高校・専修学校」といった順位。そのため、大学卒業後に専門学校で学んだ場合の最終学歴は「大卒」となるのです。履歴書に記入する際、時系列で書く学歴欄では、最後に卒業した学校が最後になります。

しかし、最終学歴欄と学歴欄の最も下の学校が必ずしもイコールでないことは覚えておきましょう。

「中退」した場合は最終学歴に認められる?

高校や大学を中退した場合は、「最終学歴」として認められません。先述したように、「最終学歴」は「最も高位にある学校の卒業歴」となるため、卒業していない限り「最終学歴」とはならないのです。

学歴欄には、高校や大学の入学、中退した事実を記入しますが、「最終学歴」となると高校中退者は「中退」、大学中退者は「高卒」となります。

高卒認定試験に合格しても最終学歴は「高卒」ではない?

では、高校を中退したり、高校への進学をあきらめたりしたものの、高認に合格した人の「最終学歴」はどうなるのでしょうか。実は、高認は文部科学省が管轄する資格試験です。高認に合格すれば、高校卒業者と同等以上の学力があることを認定してもらえます。しかし、学歴の一つとしては数えられません。つまり、高認合格=「高卒」とはならないのです。

高校中退者が最終学歴の「中卒」をどうにかしたいと思った場合は、高認合格後に大学や短大、専門学校などを受験・入学し、きちんと卒業する必要があります。せっかく高認や大学入試で合格したとしても、大学を中退してしまった場合は、最終学歴が「中卒」のままですので、注意しましょう。

また、高認の合格歴を履歴書に記入する場合は、資格試験欄でも学歴欄でもかまいません。学歴欄に書いておけば、中学校卒業・高校中退後の空白期間を説明することにもつながります。



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