高卒認定試験は中学生でも受けられる?中学から飛び級で大学進学したい人に

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高校進学ではなく、高卒認定試験に合格して大学進学を目指したい中学生もいるかもしれません。例えば「高校以外の選択をしたい」「勉強に自信があるからストレートで大学に入りたい」など、さまざまな思いがあるでしょう。しかし、現役中学生は高卒認定試験を受験したり、飛び級で大学進学したりすることはできるのでしょうか。

今回は、中学生と高卒認定試験の関係についてご紹介します。

現役中学生は高卒認定試験の受験はできない

結論から言えば、2021年現在、中学生には高卒認定試験の受験資格が与えられていません。高卒認定試験には、受験資格で「受験したい試験日の年度が終わるまでに満16歳以上になっていること」という年齢制限があります。

そのため、中学生に在学していて高卒認定試験を受ける年度の終わりまでに満16歳以上になることはないため、そもそも受験したくても出願できません。

高卒認定試験の受験資格を確認しよう

受験資格で大切なポイントは、以下の3つです。

①年齢制限
②大学入学資格
③高校の種類

①年齢制限

例えば、2021年8月に高卒認定試験を受ける場合は、2021年度の高校1年生(年度末=2022年3月末までに16歳以上になる)であれば受験資格があります。しかし、中学3年生(年度末=2022年3月末までに15歳以上にはなるが、16歳未満)は年齢制限に引っかかるため、中学3年生が受験したいときは、翌年度の高卒認定試験まで待たなければなりません。

②大学入学資格

すでに、大学入学資格を持っている人は受験できません。高校卒業者、高卒認定試験(旧大検)の合格者などは出願不可です。

③高校の種類

高等学校に在学中の高校生でも、高卒認定試験を受験できます。以前は、通信制や定時制の高校生のみ受験ができましたが、2005年度以降、全日制高校生も受験資格が与えられるようになりました。

高校進学せずに高卒認定試験にチャレンジする道

中学生の間は、高卒認定試験の受験ができませんが、卒業後16歳になればチャレンジすることができます。そのため、高卒認定試験の受験勉強を中学生から進めておけば、最短で卒業した年の8月には受験可能です。

大学への飛び級について

「飛び級」とも呼ばれる飛び入学は、優秀な成績や能力のある学生が高校を卒業しなくても大学に入学できる制度です。大学への飛び級の条件は、以下の2つ。

・高校に2年以上在学していること
・大学での学問分野ですぐれた資質を有すること

飛び級で話題になったのは、2021年4月に高校2年生から京都大学医学部医学科へ飛び入学した林璃菜子さんです。「国際化学オリンピック」に日本代表として参加して銀メダルを獲得したことなどが京都大学の「特色入試」の資格に該当したため、同級生が高校3年生になる春に入学しました。

ただし、飛び級で合格することは、かなりハードルが高いだけでなく、2020年時点で入試制度があるのは全国8大学にとどまっています。

大学への飛び級について

現役中学生は、高卒認定試験の受験資格となる16歳未満のため、試験を受験することができません。そのため、16歳以上になる年度まで待って、出願する必要があります。中学卒業が前提となるので注意してください。



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