中卒で行政書士になるには?受験資格や取得後の仕事の内容を知ろう
中卒でも行政書士として活躍することは可能です。行政書士は、国家資格で公的書類や契約書など、幅広い書類作成を代行します。行政書士の試験に合格して資格を取得すれば、高い専門性を活かして日常生活で法律に関わるさまざまな業務を取り扱うことが可能です。それでは、中卒のまま行政書士になるにはどうすればいいのでしょうか。
今回は中卒から行政書士として活躍するまでの流れをご紹介します。
行政書士はどんな仕事をするの?
行政書士法に基づく国家資格である行政書士。主な仕事は、市民から依頼を受けて官公庁に提出する書類をはじめ遺言書や契約書などの作成、手続き代行です。また、行政不服申し立て手続き代理などの仕事も担当します。
行政書士の主な業務
●官公庁への許認可申請
●遺言・相続の手続き
●契約書や告訴状などの作成
●実地調査による図面作成
●企業の会計帳簿や財務諸表の作成
住民にとって、官公庁への提出書類や手続きはわかりづらい、難しいといったケースが少なくありません。また、自分の作成した書類が法律的に正確かどうかも、不安な場合があります。そこで、行政書士は住民から官公庁への提出書類や手続きに関する相談を受け付けて、適切に代行をしているのです。
行政書士になるのに学歴は必要?
行政書士試験の受験資格は、年齢や学歴、国籍などが問われていないため、誰でも受験できます。そのため、中卒や高校中退者のままでも学習を積み重ねて試験に合格すれば、行政書士へなることは可能です。
受験勉強と合格後の流れ
行政書士試験は、60%以上の正答率で合格を手にできます。ただし、次の3つの要件をすべてクリアしなければなりません。
●行政書士の業務に関し必要な法令等科目で50%以上
●行政書士の業務に関連する一般知識等科目で40%以上
●試験全体の得点が60%以上
法律初学者からスタートした場合、合格まで約800~1,000時間の学習時間が必要といわれています。市販のテキストを使って独学で合格を目指すことも可能ですが、効率よく受験勉強を進めるには資格講座に申し込んで、通学や通信教育を受けるのがおすすめです。なお、試験合格だけでは行政書士になれません。
合格後、都道府県の行政書士会を通じて日本行政書士会連合会の行政書士名簿に登録する必要があります。
まとめ
行政書士は、中卒のままでも受験ができる国家試験です。中卒や高校中退で社会に出ようと進路を考えている場合、学歴に関係なく試験合格して行政書士名簿に登録すれば資格職になれます。このように、行政書士は学歴で就職活動が心配な人、資格を取得して手に職をつけたい人にはピッタリの資格です。