高卒認定試験(高認)必須科目の世界史!AとBのどちらを選べば良い?
高認(高卒認定試験)では世界史は選択必修科目です。
高認試験合格を目指す場合、世界史Aと世界史Bのいずれを受験することが有利なのでしょうか。
ここでは、出題範囲の違いと、出題傾向から見た試験対策に関してまとめました。
世界史が苦手、という方は必見です。
高認試験「世界史」の概要
高認・世界史は地理・歴史分野で必修科目とされています。
「世界史A」または「世界史B」のいずれかを選択して受験する必要があります。
いずれも7つの設問があり32問の出題があります。
配点の関係上、13~14問以上の正答(40点以上)で合格となります。
高認受験申込時は「世界史」の選択は行いません。
試験当日、世界史の受験問題を見て選択をすることができるので、自分が「解ける!」と思った分野を選ぶことも一案です。
世界史AとB、出題範囲の違いは?
世界史AとBに関して、出題範囲が大きく異なります。
世界史Aの場合、「世界史へのいざない」「世界の一体化と日本」「地球社会と日本」というように、世界史の導入部分や、世界史の中で繰り広げられる日本の歴史や近代日本に関する問題は中心に出されます。
世界史Bの場合は、「世界史への扉」「諸地域世界の形成」「諸地域世界の交流と再編」「地球世界の到来」というように、世界中の諸地域に関する設問や、近代・現代に関する設問がなされています。
世界史の出題範囲はこちらの記事も参考にしてください。
「世界史はここまで出る」高卒認定試験の試験範囲
世界史AとBの難易度とは?対策を講じるとしたら?
範囲は世界史Bの方が広く・掘り下げ型の設問が特徴です。
世界史Aは範囲が狭い上に一般教養程度の設問が多いことが特徴です。
いずれの教科でも、設問を読むこと・資料を見ることを励行すれば正答を導くことができる難易度となります。
またA・Bともに基本問題が主ですので、人名・事件名・歴史上の時系列はしっかりおさらいしておきましょう。
世界史は学習指導要領の内容に大きな変化がありません。
そのため、高認の過去問を数多く解くことが一番の対策となるでしょう。
なお、世界史Aの攻略方法については以下の記事にて解説をしています。
高卒認定試験(高認)の世界史Aで合格点が取れる勉強法
世界史Aの受験が有利
高校で取得すべき標準単位を考えてみます。
世界史Aは2単位・世界史Bは4単位の取得が求められています。
これを高認に当てはめると、世界史Aは世界史Bに比べると半分の勉強量でよい、ということになります。
広く深くの世界史Bよりも、狭く浅くの世界史Aを受験する方が有利であるといえるでしょう。
初めて高卒認定試験を受験する・今回の受験で合格を目指したいという場合は世界史Aの範囲を重点的に学習することをおすすめします。
ただし、高認合格から大学進学を考えている方は、世界史Bを選択して合格することが進学への近道となることは言うまでもありません。
世界史は、高認受験希望者からすれば「どこから手をつけて良いか分からない」という科目に見えてしまうかもしれません。
ただし、「試験問題の中にヒントが隠されている科目」でもあるのです。
過去問を何度も繰り返して解くこと、分からなかった問題はテキストなどを利用して、時代背景や時系列を含めておさらいすることをおすすめします。