高認の前身大検とは?高認に移行後に変わったことも確認

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現在、高校への進学をあきらめたり、高校を中退したりした人が「高卒と同程度以上の学力」を証明するために取得するのは、高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)です。しかし、2004年度(平成16年度)以前は大学入学資格検定(以下、大検)と呼ばれていました。

大検から高認へと移行したわけですが、ここでの変化は名称だけではありません。そこで今回は、大検の目的やありよう、高認へと移行した際の変化などについて解説していきます。

大検の目的は「大学入学資格」を与えること

大検の目的は、高校を卒業せず大学入学資格がない人に「高校を卒業した人と同等以上の学力がある」ことを認定し、その学力があると認められた人に大学入学資格を与えることでした。大検に合格した人は、18歳以上になる年度から大学入学資格を得たり、公務員試験や各種国家資格試験での条件を満たしたりできるようになったわけです。

ただし、大検に合格したからといって、最終学歴が「高卒」になるわけではありません。履歴書には、「平成○○年○○月 大学入学資格検定合格」といった具合に記載することになります。

受験できる対象者はかなり限定的だった

大検制度ができた当初は、 • 中学校を卒業しても満16歳に達しなければ受検できない • やむを得ず独学せざるを得ない人に限定 などの制限がありました。上記の条件のいずれかを満たしていた場合も、全日制高校や高等専門学校、中等教育学校の後期課程、特別支援学校に在籍している人、高校を卒業した人、中等教育学校の後期課程を修了した人、大検の全科目で合格した人などには受験資格がなかったのです。 しかし、時代の流れに伴って受験資格は拡大していきます。平成12年にはインターナショナルスクールや外国人学校の卒業者にも受験資格が広げられていったのです。

高認に移行して変わったこと

大検から高認へと移行して変わったことにはいくつかあります。まず、試験科目における変化です。大検が廃止された時点で、大検に合格するためには、9科目で科目合格する必要がありました。高認では、選択科目であった「簿記」「保健」などがなくなり、「英語」が必修科目に。科目数も8に減少しています。

さらに、大検時の「中学校を卒業している」などの受験資格がなくなり、高校在学中もしくは休学中でも受験できるようになりました。満16歳以上であれば、だれでも受験することができます。

高認へと移行したことで、門戸が大きく開かれ、さまざまな目的をもった人がより気軽に受験できるようになったのです。 将来の可能性を広げるために、高認へ挑戦してみてはいかがでしょうか。

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