高校中退(中卒)でも高卒認定資格を取れば介護職で就職できる?

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高齢者の手助けをする介護職は決して楽な仕事ではありませんが、入所者に感謝される、とてもやりがいのある仕事といえます。
介護職は人手不足で求人が数多く出ているため、高校中退、もしくは中卒の方で就職先に選ぶ方も多いでしょう。

今回は、中卒から介護職に就く方法について、詳しくご紹介します。

介護職は学歴よりも資格重視

介護職は基本的に学歴を重視しないため、中卒でも就職は可能です。
しかし、介護職は資格を持たないと待遇面で差が生じるため、中卒の未経験で就職できたとしても、いずれは資格を取る必要が出てくるでしょう。

未経験かつ無資格で就職する場合、家事や掃除といった生活介護、介護資格者の助手といった形で働くのが一般的です。
主な就職先は、有料老人ホームや高齢者向け住宅の介護助手、ホームヘルパー、デイサービスといったものが多いようです。

介護職員初任者研修は必須

無資格でも介護職に就けることは確かですが、資格がなければ正社員になるのは難しく、アルバイトやパートで働き続けなければなりません。
安定した給料を得るためには介護資格のスタート地点となる、「介護職員初任者研修(以下初任者研修)」を受講し、資格を取得することが必要になります。

初任者研修とは、入浴や排泄、食事の介助といった「身体介護」の業務をするための知識と技術を身に付けることを目的とした研修と資格です。
介護の基礎を学ぶ学科と、実技講習を行うスクーリングの計130時間の講習を受けた後、資格取得のために筆記試験を受験します。

受講するには専門学校に通学するか、通信講座のどちらかになりますが、それぞれにメリットとデメリットがあるので注意が必要です。

通学のメリット・デメリット

講師から直接指導を受けられるので、疑問をすぐに解消でき、理解度がより高くなるのが通学の大きなメリットです。
また、週5日通学なら最短1カ月で修了するため、資格を取得してから働きたい方に向いています。

しかし、通信よりも受講費用がやや高いことと、平日にまとまった時間が必要になるので、働きながらの受講は難しいことがデメリットといえるでしょう。

通信のメリット・デメリット

通信は学科を自宅学習で行い、約90時間をスクーリングで実技講習を受ける必要があります。
通学よりも受講費用が比較的安い上に、交通費もスクーリングの分だけで済むので、経費を最小限に抑えられるでしょう。

スクーリングを土日のみ、夜間など自由に選べるので、働きながら受講できるのが通信ならではのメリットといえます。
しかし、自宅学習は分からないことをすぐ質問できない上に、勉強のモチベーションが下がりやすいため、自宅学習をいかに継続できるかが重要です。

高認を取って介護福祉士を目指そう

国家資格である介護福祉士を取得すると、待遇が良くなることで年収がアップし、転職するにも有利になります。
初任者研修の資格を取得して「3年の実務経験」を積めば、介護福祉士国家試験の受験資格を得ることが可能です。

しかし、働きながら資格の勉強をする必要があるため、合格できるまでに長い時間を要します。
最短で介護福祉士の受験資格を得られる、短大や専門学校などの「介護福祉士養成施設」に2年以上通うことも1つの方法です。

ただし、中卒で専門学校などに進学するには「高卒に準ずる」ことを条件にしている学校が多いため、高卒認定試験を合格する必要があります。
一生使える資格である介護福祉士に挑戦する価値は高いので、高卒認定試験を受験することをおすすめします。



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