高卒認定試験の結果に関するデータを一挙紹介

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高卒認定試験(正式名称、高等学校卒業程度認定試験)は年2回実施されますが、文部科学省は、その試験結果を詳しく分析して公表しています。
その分析結果やデータは、これから高卒認定試験を受けようと考えている人が、この試験の「全体像」をとらえるのに役立つでしょう。詳しくご紹介します。

【分析結果その1】2018年度の出願者と受験者、合格者

2018年度の2回目の高卒認定試験は同年11月10日と11日の2日間にわたって全国の試験会場で行われました。この試験を受けた人は10,405人で前年度(2017年度の2回目)より507人減りました。減少率は4.8%です。

そのうち、合格者は4,698人で前年度より419人減っています。高卒認定試験は8~10科目すべてに合格しなければなりませんが、1回の試験ですべてに合格する必要はありません。1回に数科目ずつ合格し、最終的に全科目に合格すればよいのです。ちなみに、この4,698人の合格者とは、すべての科目に合格して大学入学資格を取得した人の数(全科目合格者)です。

【分析結果その2】全部合格者と一部合格者は「大体半々」

全科目合格者4,698人のうち、男性は2,493人、女性は2,205人でした。男性53%、女性47%という割合です。一部の科目だけ合格した人の数は4,529人。全科目合格者(4,698人)と一部科目合格者(4,529人)の人数はそれほど違わないことがわかります。この2つを合わせた「1科目以上に合格した人の数」は、2018年度2回目試験では9,227人となります。

ちなみに2018年度第1回の、1科目以上に合格した人の数は9,779人でしたので、1年度を通じて約2万人が1科目以上合格していることになります。

【分析結果その3】最終学歴

高卒認定試験に合格した人(全科目合格者)の学歴の割合は次のとおりです。
・中学校卒業:9.8%(459人)
・高校中退:50.1%(2,353人)
・全日制高校在学:24.2%(1,138人)
・定時制・通信制高校在学:9.1%(427人)
・高専中退:1.4%(66人)
・その他:5.4%(255人)
(合計:100%(4,698人))

中卒の人と高校中退の人を合わせると59.9%(=9.8%+50.1%)となり、約6割になります。
また、在学中の人も少なくなく、全日制、定時制、通信制の高校の在学者を合わせると33.3%(=24.2%+9.1%)になりました。

【分析結果その4】平均年齢22.0歳、最高75歳

今回の合格者(2018年度2回目試験の全科目合格者)の平均年齢は22歳で、最高齢は75歳でした。

合格者の年齢構成は以下のとおりです。
・16~18歳:54.6%(2,565人)
・19~20歳:14.6%(686人)
・21~25歳:9.7%(456人)
・26~30歳:7.1%(332人)
・31~40歳:9.5%(448人)
・41~50歳:3.7%(174人)
・51~60歳:0.7%(31人)
・61歳以上:0.1%(6人)
(合計:100%(4,698人))
16~20歳で7割近くに達します。高卒認定試験が「若い人の試験」であることがわかります。その一方で、61歳以上でも挑戦し続ける人がいます。つまり、高卒認定試験は「幅広い年齢層が挑戦する試験」でもあるわけです。

まとめ

文部科学省の高卒認定試験の結果分析やデータから、次のことがわかりました。
・毎回の試験で1万人ぐらいの人が受験する(1年間で2万人ぐらいが受ける)
・全部合格する人の数と一部合格する人の数は大体同じ
・合格者の6割は中卒の人と高校中退の人
・受験者の多くは20歳以下
・中高年の人も意外に多く受験していて、合格者の最高齢は75歳
高卒認定試験の全体像がつかめたでしょうか。

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