「国語総合はここまで出る」高卒認定試験の試験範囲

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高卒認定試験は8~10科目に合格しなければいけないため、計画的な学習が大切です。学習計画とは、教科ごとに「いつ、どの範囲を勉強するか」を決めることです。そこで高卒認定試験の試験範囲を確認しておきましょう。今回は「国語総合」を紹介します。

高校1年生が学ぶところから出題される

高卒認定試験の問題は、高校1年生の教科書から出題されます。高1の「国語総合」の学習範囲は次のとおりです。

・助動詞(過去、完了、断定、比況、意志、推量、打消意志、打消推量、打消、伝聞、推定、使役、尊敬、反実仮想、受身、可能、自発、尊敬)
・小説(芥川龍之介など)
・現代文(評論)
・古典(伊勢物語、徒然草、土佐日記、古今和歌集など)
・文法
・漢字

かなり広範囲から出題されることがわかります。
このうち、小説と現代文(評論)と漢字について解説します。

小説の読み方

小説の問題を苦手とする人は少なくありません。小説が好きで、小説をよく読んでいる人でも、国語試験の点数がうまく取れないこともあります。それは、楽しみとしての小説の読み方と、国語の教科としての小説の読み方が異なるからです。

本来小説は、読者が自由に主人公の思いを想像してよいわけです。しかし、教科としての小説では、主人公の気持ちも、なぜ主人公がそのように思ったかも決まっています。教師の解説に対し「それはおかしい」と感じてしまったり、参考書の解説を読んで「違う理解もできるはずだ」と考えたりしてしまうと、国語試験で点数を取ることは難しくなるでしょう。

そこでおすすめしたいのは、「解説もひとつの考えとして受け入れる」姿勢を持つことです。
教師や参考書の解説に納得できなくても、「なるほど、そのように解釈することもできるのか」と受け入れてみてください。

さらに、「なぜ自分の解釈は正解にならないのか」と、自分の感想を疑ってみてください。
この2つを繰り返すと、次第に試験対策としての小説の読み方ができるようになります。

評論はこう読む

高校になると、国語の評論がとても難しくなります。ただ、評論の解釈は慣れてくると小説の解釈よりは楽に解けるようになります。
それは、大体どの評論も「文章の構造」が同じだからです。筆者が違っても、大体次のように書かれています。

・話題をふって
・主張を述べて
・根拠を示す

これだけです。それでも評論を難しく感じるのは、変則バージョンが出てくるからです。例えば、次のような構造を持った評論もあります。

・主張を述べて
・話題をふって
・別の話題をふって
・まとめて根拠を示す

このような変則バージョンが出てきたら、基本形に戻せばよいのです。
国語の試験に評論の文章が出されたら、段落ごとに「ここは話題ふり」「ここは主張」「ここは根拠」と印をつけていってください。

評論の問題を解くときに気をつけていただきたいのは、
・話題ふりの部分は無視してよい
ということです。
評論問題が苦手な人は、この「話題ふりの無視」が苦手です。なぜなら評論のなかで唯一、話題ふりの部分は面白く、それでつい読み込んでしまうからです。

しかし、評論で重要なのは主張と根拠です。評論の設問はこの2つを尋ねてきます。
「筆者の主張を要約しなさい」
「筆者がなぜこのように主張するのか説明しなさい」
「~とは、どのようなことを指しているでしょうか」
といった設問は、著者の主張を尋ねたり、その主張を裏付ける根拠がどこに隠されているか尋ねたりしているのです。

漢字はこう覚えよう

漢字は国語の試験でとても重要です。なぜなら、「覚えていれば必ず解答できる」からです。迷う必要がありませんし、考える時間もほとんど必要ありません。
知っているか知らないか、これだけです。

もしスマホを持っていたら、ヤフーと朝日新聞が共同で開発している「コトバンク」というサイトを活用してください。コトバンクで漢字を小まめに検索すると、自然と覚えられるようになります。

漢字を覚えるときに「やってはいけない」ことは、ただひたすら書き続けることです。書き続けることは大切ですが「ただひたすら」続けていても記憶に定着しません。コトバンクは、単語の意味が載っています。辞書と同じ機能を備えていながら、スマホで簡単に閲覧できるのです。もちろん、本物の辞書で調べても構いません。

漢字には意味があります。その意味をコトバンクや辞書で調べて頭に入れておけば、その記憶から漢字が浮かんでくるのです。

まとめ

国語のスキルはどの教科にも応用できます。なぜなら、すべての教科が国語(日本語)で説明されているからです。実は国語が苦手な人は、英語や社会や数学も苦手なことが少なくありません。日本語が苦手だと、教師による英語や社会、数学の説明が理解できないからです。
国語は高卒認定試験の受験勉強の基礎になりますので、国語を得意科目にして他の教科の点数アップも狙いましょう。

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