高卒認定試験(高認)の政治経済の難易度と対策法とは?
高卒認定試験の「公民」の選択科目である政治経済は、同じ公民の倫理と共に受験し、合格する必要があります。
そのため1科目で公民が合格できる、「現代社会」を選ぶと勉強量が少なく済むことは確かです。
しかし、政治と経済の事情は知っておいて損はないので、チャレンジする価値はあるといえます。
では、高卒認定試験の政治経済にまつわる、難易度や勉強法についてご紹介します。
政治経済の難易度とは?
政治経済の出題形式は、大問1~4まではすべて解答する共通問題で、5~9と10~13からそれぞれ1問を解答します。
国内の政治では「憲法、選挙、国会、人権問題」、経済では「国内の景気や市場経済、税金などの財政、外国為替関連」といった内容が出題されています。
そして問題の出題形式は、文章と図の複合、文章中の語句の穴埋めといった、「読解力」が試される場面が多くあるのが特徴です。
つまり、単語を丸暗記するといった勉強法では太刀打ちできないため、総合的な理解力が必要になります。
一見すると難易度が高いと感じますが、質問文とグラフや図をしっかりと読み取ることさえできれば解ける問題は多いです。
政治経済の対策方法とは?
例年では人権問題と憲法関連が出題されているので、この分野は重点的に勉強しましょう。
それ以外の分野を勉強する際は、次の2つのポイントを押さえることをおすすめします。
・日頃から時事問題に備える
政治経済は主に国内外の経済と政治に関する内容が問われ、ニュースで取り上げられる時事的な問題も多く出題されます。
日頃からニュースや新聞などを意識して見るようにして、今現在起こっていることにアンテナを張るようにしましょう。
・戦後の政治と経済事情
近年のことだけに限らず、戦後の高度経済成長やアメリカ同時多発テロ事件といった、過去の事例も出題されることがあります。
現代のことだけを勉強すると不利になるので、過去のことも併せて勉強することがポイントです。
・過去問で読解力を鍛える
単純に文章を読むだけでは、試験問題を解くための読解力は鍛えられません。
なぜなら、文章を読んで理解した上で、グラフや図といった資料に隠れている正解を導き出す必要があるからです。
そして設問だけでなく解答の「選択肢も文章」で問われることもあり、さらなる読解力が試されます。
つまり、試験問題ならではの読解力を付けるなら、過去問を繰り返し解いて実践的な力を付けることが一番の近道といえるのです。
・解答時間を意識する
政治経済の問題は読むことが主体なので、解答するまでに時間が取られやすく、場合によっては時間が足りなくなる可能性があります。
限られた時間の中ですべての問題を確実に解くためには、過去問を解くときにスピードを意識して解くと効果的です。
例えば、問題の種類によって1問当たりの解答時間を決めると、先に解くか、または後回しにして時間をかけて解くか、という時間配分が上手くできるようになります。
試験時間内にすべての問題を解けるように、日頃から時間を意識して解くと良いでしょう。