高認合格者は大学受験できる?中卒からの大学進学の流れ

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最終学歴が中卒の場合、大学入学試験を受験できないだけでなく、就職や転職、昇進などにも大きな影響を与えてしまう可能性があります。「自分の希望する会社で働けない」「給料が上がりにくく出世が見込めない」など、日本社会では秘めた能力を持っていたとしても中卒では選択肢が狭くなるのが現状です。

しかし、中卒や高校中退でも、高認に合格すれば大学受験が可能になります。今回は、中卒から大学進学を目指すための流れを分かりやすくご紹介します。

高認合格で大学受験資格が手に入る

中卒のままでは大学受験ができません。なぜなら大学受験には、高校や中等教育学校などの卒業資格が必要だからです。もし「最終学歴が中卒だけれど、大学受験をしたい」という場合は、「高等学校卒業程度認定試験(高認)」に合格して、受験資格をクリアしなければなりません。

高認合格まで

高認は、「高校を卒業できなかった」「高校に進学できなかった」といった人が高校卒業と同等以上の学力があると公的に認定してもらえる試験です。合格することで、大学や短大、専門学校の受験資格や、さまざまな国家試験へチャレンジできます。

受験する年度内に満16歳以上になる人が対象です。高認試験は、高校で学習する教科や科目をカバーする内容となっています。教科は国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6つで教科ごとに細かく科目が分かれています。

例えば、地理歴史の教科の場合、世界史(A・B)、日本史(A・B)、地理(A・B)の6科目です。ただし、すべての科目を受験する必要はありません。受験者がチャレンジする科目を選択できるので、実際には全教科で8~10科目です。

高認試験は、年2回、8月と11月に行われています。1回目も2回目も試験日程などは共通で、2日間の実施です。

大学受験のポイント

高認に合格すれば、大学の受験資格を手に入れることができます。つまり、大学を受験することができるようになり、大学受験に合格および卒業すれば「大卒」になれるのです。ちなみに、文部科学省の調査によると、2011年度(平成23年度)の高卒認定合格者の中で、大学や短大、専門学校、大学校への入学率は45.0%でした。

そのうち、大学進学を目指して高認受験した人の42.8%が大学へ入学しています。

まとめ

中卒から大学受験を目指すには、高認に合格するのが近道です。高認の合格者の約半数は、大学や短大などへ入学しています。社会で活躍する場を広げるためにも、ぜひ高認合格を足がかりに、大学受験にチャレンジしてみましょう。



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