【高校中退後の進路】高認受験、定時制・通信制高校のどれがいい?

「【高校中退後の進路】高認受験、定時制・通信制高校のどれがいい?」サムネイル画像

高校を中退後、「どのような方向に進もうか」と迷う人もいるかもしれません。さまざまな選択肢があるものの、それらにどのようなメリット・デメリットがあるかを見極めるのは難しいものです。本記事では、高校中退後の進路として「高認受験」「定時制高校進学」「通信制高校進学」の3つを取り上げます。

あわせて各特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説しますので、自分にとってよりよい進路を選びとってください。



高校中退後の進路はいくつも用意されている

高校中退後の進路には、いくつもの選択肢が用意されています。就職する人ももちろんいますが、勉強を続けたい場合は、以下のような選択肢が主な候補です。

・別の全日制高校への転入
・定時制高校・通信制高校への進学
・高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)受験
・留学 など

とはいえ、別の全日制高校への転入数は数が限られているため、難しいのが現状です。また、留学なども費用面や英語力の問題などがあり、現実味がない人もいるかもしれません。高校を中退した多くの人にとってより現実味がある選択肢は、「定時制高校への進学」「通信制高校への進学」「高認受験」の3つです。

以降では、各特徴やメリット・デメリットを提示しているので、自分の現状にあてはめながら読んでみてください。

定時制高校・通信制高校の特徴、メリット・デメリット

定時制高校・通信制高校は、もともと勤労青少年に高等学校教育を受ける機会を広く与える目的で創設された学校です。時代の変化とともにその役割も変化し、現在は不登校経験者や中退者、高校への進学をあきらめた人などの受け皿としての働きを担っています。高校中退者を受け入れる窓口となっていて入学しやすく、働きながらでも学びやすい環境が整っているのが大きな特徴です。

定時制高校は通学が必要ですが、自分にとって都合のよい時間帯を選ぶことができます。一方の通信制高校は、遠隔で授業が行われるため、通学の必要がほとんどありません。ただし、どちらも卒業に必要な単位を履修するために全日制高校と同等もしくはそれ以上の年数がかかるのが一般的で、高校中退後間を空けて進学した場合は、これがネックといえます。

また、デメリットとして定時制高校の場合は実際に通学しなければならない点、通信制高校の場合は個人でモチベーションを維持しにくい点が挙げられます。

高認の特徴、メリット・デメリット

高認は、文部科学省が年2回実施している試験で、合格すれば「高校卒業者と同程度の学力がある」と認定されます。さらに、大学や短大などの高等教育機関、一部資格試験の受験資格を得ることができるのが特徴です。定時制高校や通信制高校と同じく、受験者に機会を与えるためのもので、試験レベルは決して難しいものではありません。

また、一度合格した科目は再度受ける必要がないため、勉強方法を工夫すれば1年以内の合格も夢ではないでしょう。自学ももちろん可能ですが、高認専用の予備校や通信教育などもあり、自分の状況に合わせて選択できます。毎年の問題のレベルや出題傾向には、大きな変更がないため、過去問を何度も解き、不明点や間違えた理由を明らかにするのが高認に向けた勉強のポイントです。



関連記事

カテゴリー

アーカイブ