【高校中退者向け】最終学歴「中卒」から正社員を目指す方法とは
高校を中退すると、その最終学歴は「中卒」となります。中卒者の正社員としての就職率は、決して高くはありません。この記事では、中卒者の厳しい現状を数値としてしっかりと認識したうえで、正社員として採用されたい人に向けて、心がけておくべきポイントをいくつか解説します。
中卒者が正社員として採用されるために知っておきたい方法も紹介しますので、参考にしてください。
高校を中退すると最終学歴は「中卒」に
高校に進学したものの、さまざまな理由で卒業に至らず退学した場合、その最終学歴は「中卒」となります。たとえ、卒業間近まで高校に在籍していたとしても、学歴上は高校に進学していない人と変わりません。履歴書には、高校に進学していたことや在籍していた高校名などを記載できます。しかし、卒業していない限り、選考されるうえでは、中卒者と大きな違いにはならないと考えておきましょう。
最終学歴「中卒」から正社員になるのは難しい?
2021年に独立行政法人労働政策研究・研修機構が調査した「第5回 若者のワークスタイル調査」によると、「中卒・高校中退」で正社員になった割合は、男性が23.3%、女性は12.0%に留まります。この数値は、最終学歴「中卒」から正社員になる難しさをよく表しているといえるでしょう。最終学歴が「中卒」の場合は、求人数がそもそも少ないことも要因の一つといえます。
高校を中退して正社員になる方法とは
厚生労働省が公表している「平成30年度若年者雇用実態調査」によると、企業は若年正社員の採用に際して、職業意識や勤労意欲、チャレンジ精神などを重視しています。さらに、コミュニケーション能力やマナー、社会常識の有無にも注目していることを踏まえると、高校中退者が正社員になるために大切なのは、まず長く働きたい意志を明確に伝えることです。
ここで、より具体的な年数を織り交ぜれば、採用担当者により好印象を残せる可能性があります。さらに、コミュニケーション能力の高さや明るい人物像などもアピールしましょう。また、なるべく多くの企業にエントリーし、内定につながるよう心がけることも大切です。
もし、何度チャレンジしてもなかなか正社員になれない場合は、コツコツとがんばり最後までやり遂げられることを客観的に示す方法として、高卒認定試験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。合格すると、がんばりだけでなく、高校卒業者と同程度の学力があると示すこともでき、正社員としての採用に有利に働くことが期待できるでしょう。