中卒でも公務員になれる?│試験内容や合格に向けた近道を解説

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高校を中退した場合、最終学歴は「中卒」です。中卒で働こうとするとさまざまな制約もありますが、実は公務員を目指せるのをご存じですか?公務員試験には、いくつかの種類があり、中卒で受けられるのは「高卒程度」の試験です。

本記事では、中卒が受けられる公務員試験やその内容、試験を受けるに際して必要な高卒程度の学力を身につける方法について解説します。中卒で公務員試験を目指す人は、ぜひ参考にしてください。



中卒が受けられるのは一般職試験

公務員試験は、大別すると「総合職」「一般職」「専門職」の3つです。総合職試験は「大卒程度」「院卒」の2つ、一般職試験は「高卒程度」「大卒程度」「社会人」の3つに分類されます。ただし、その名称はさまざまです。専門職試験は、職種によって求められる学歴や学力レベルが異なります。

公務員試験で「○○程度」とされている場合、年齢の条件に合致し、その学歴に比肩する学力を持っていれば試験を受けられます。このため、たとえ中卒でも「高卒程度」の試験を受けるのに問題ないわけです。

公務員試験の内容

公務員になるには、公務員試験に合格する必要があります。これは、国家公務員一般職試験であっても地方公務員試験であっても変わりません。自治体によって内容は異なる場合がありますが、一般的にどちらにも一次試験と二次試験があります。

国家公務員一般職の一次試験では、「基礎能力試験」「適性試験」「作文試験」が行われる傾向です。事務区分以外では「基礎能力試験」「専門試験(技術・農業土木・林業)」があり、二次試験では「人物試験」「筆記試験」などが行われます。

地方公務員一般職の場合は、「教養試験」「適性試験」「作文試験」「面接試験」といった試験が行われる傾向です。このうち「作文試験」と「面接試験」の2つは二次試験として実施されやすいでしょう。

国家公務員試験、地方公務員試験のどちらでも「一般知識」と「一般知能」が出題されます。「一般知識」の出題範囲は、高校で学習する内容で、「一般知能」に生活常識や資料解釈、文章理解などが含まれます。

高校程度の学力を身につけるには

「一般知識」の試験に対応し、高卒程度の学力を身につけるためには、いくつかの方法があります。例えば、定時制高校や通信制高校で必要単位を修得し、高卒資格を得る方法も一つです。ただし、「実際に通学することができない」「数年かけて単位を修得する時間がない」という場合は、高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)を受験するのがよいでしょう。

高卒認定試験は、文部科学省が実施するもので、合格すると「高校卒業者と同程度の学力がある」と公的に認められます。難易度がさほど高くないため、定時制高校や通信制高校より短い期間で合格することも可能なのが大きなメリットです。自学も可能ですが、勉強意欲が持続せず、質問できる場がほしい場合は、高認用予備校もあります。

「合格=高卒資格」とはなりませんが、大学・短大・専門学校の受験資格を得られ、公務員試験で問われる「一般知識」の内容をカバーできるのも魅力です。



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