中卒で大学受験なら高認(旧大検)取得がおすすめ│試験概要を解説

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事情があって高校進学をあきらめた人や高校を中退した人の最終学歴は「中卒」です。最終学歴「中卒」の人が大学に進学したい場合は、どのような方法があるのでしょうか。本記事では、大学進学を目指す中卒者に「高認(旧大検)」をおすすめしています。高認の試験概要や高認合格に向けた近道なども解説していますので、ぜひ参考にしてください。



大学受験には「高卒」資格が必要

大学や短大、一部の専門学校、資格試験などを受ける際は「高卒」が条件となっているため、最終学歴「中卒」のままでは原則受験ができません。しかし、高認資格を取得できれば、これらの高等教育機関の受験が可能になります。高認は、文部科学省が毎年2回実施している試験です。8~10科目(選択による)すべてで合格すれば、高校卒業者と同程度の学力があることを公に認めてもらえます。

高認を取得しても学歴が「高卒」になるわけではありませんが、高等教育機関を受験できるようになるため、大学や短大を卒業すれば学歴の更新が可能です。

「高認」に合格するには

高認の資格を取得するには、すべての科目で合格する必要があります。とはいえ、難易度はさほど高くありません。出題範囲は、中学校~高校基礎レベルで出題傾向に大きな変化があるわけでもなく、すべてマークシート方式の試験です。高認は、そもそも落とすための試験ではありません。あくまでも、「高卒」の学歴を持たない人たちに将来の選択肢を増やすための試験です。

文部科学省から公式に発表されているわけではありませんが、過去の実績を見る限り、すべての教科で4~5割程度取れれば合格が期待できるでしょう。過去3年の合格率を見ても以下のように約4~5割の人が合格している傾向です。

年度

受験者数

合格者数

合格率

2020年度

1万6,654人

7,681人

約46.1%

2021年度

1万7,704人

8,097人

約45.7%

2022年度

1万7,154人

7,961人

約46.4%

「高認」合格への早道

先述したように、高認の出題傾向は毎年ほぼ同じようなものになっています。そのため、文部科学省のホームページに公開されている過去問を手に入れて出題傾向を分析したり、中学校・高校1年生の教科書にしっかりと目を通したりすれば、独学でも十分に高認合格を勝ち取ることは可能です。

しかし、「より効率のよい勉強法を取り入れたい」「より早く合格して、大学受験に向けて勉強したい」という場合は、高認専門の予備校を検討するのもよい選択肢となるでしょう。なぜなら、高認専門の予備校の場合、高認に特化した学びのノウハウが豊富で働きながらでも学びを深められる環境が整っているからです。

解説を読んでも理解しにくい内容をすぐに確認できる点も、予備校ならではのメリットといえます。高認合格の結果を早く出したい場合は、ぜひ予備校を検討してみましょう。



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