中卒者が大学進学を目指すなら│大学進学のメリットやルートなどを徹底解説!

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何らかの理由で高校への進学をあきらめたり、高校を中退したりした人は、最終学歴が「中卒」になります。最終学歴が中卒でも、もちろん仕事に就くことができたり、何不自由なく暮らしたりできる人も多いでしょう。しかし、中卒で「大学に進学したい」「より広い世界を知りたい」と考えているなら、決してあきらめる必要はありません。

ここでは、中卒で大学受験するメリット、大学受験するまでのルートなどを複数紹介しています。中卒からの大学受験を検討している場合は、ぜひ参考にしてください。

中卒者が大学へと進学するメリット

実際に、中卒から大学進学を目指すには、かなりの努力も必要です。そのためには、モチベーションを上げることも重要になってきます。

大学に進学するメリットは、自分の可能性や選択肢を広げられること。大学では、興味がある分野について専門的に学び、より深い知識を身につけられると同時に、人間関係も広がります。卒業後には、就職先の選択肢や給与においても、中卒とは大きな違いが出るでしょう。

平成30年の厚生労働省の調査によると、15~34歳の労働者における中卒の正社員の割合は34.5%ですが、大卒となると80.9%にも跳ね上がっています。もちろん、就職時の選択肢を増やす以外に、「将来の収入をできるだけ増やしたい」という理由で大学進学を決意する人もいるでしょう。

いずれにせよ、自分がなぜ大学進学を目指したのか、その理由をはっきりさせてモチベーションを維持することが大切です。

中卒から大学に進学するルートは複数

中卒から大学に進学するためのルートとしては、以下の6つが挙げられます。

1.高卒認定資格の取得→大学進学
2.通信制高校の入学・卒業→大学進学
3.定時制高校の入学・卒業→大学進学
4.通信制大学の特修生・履修生制度の利用→大学進学
5.大学の入学資格審査に合格→大学進学
6.専修学校の高等課程や高専を修了する→大学進学

これらの中から、自分の生活スタイルや学力に合わせて大学受験のルートを選択することが大切です。6つのルートの中で最もおすすめなのは、ルート①の高卒認定資格を取得すること。高卒認定資格を取得すると、「高校卒業と同程度の学力がある」と認められ、大学受験が可能になります。

基本的に全部で8~10科目を受験することが必要です。しかし、高校中退に限り高校での学習状況に応じて一部科目の受験が免除されるケースもあります。一度の受験ですべての科目に合格できなくても、一度合格した科目はずっと合格と見なされるため、自分のペースで受験勉強を進めることができるでしょう。

ルート②、③を選択すると、最終学歴は「高卒」になります。自宅学習もしくは1日4コマの定時制になるため、卒業までにある程度時間はかかりますが、自分の生活スタイルに比較的合わせやすいのがメリットです。

ルート④は、自宅学習をメインにする通信制大学の中で、中卒者や高校中退者に入学を許可する制度を利用するものです。大学の正科生になるための条件は学校ごとに異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

また、ルート⑤のように、中退者でも「高等学校や大学を卒業した人と同等以上の学力がある」と判断されれば、大学への入学が認められることがあります。この審査は、学校教育法に則って各大学が定めるものですが、一般の入試に比べてハードルが高い点は否めません。

ルート⑥は、高等課程の専修学校もしくは高専を終了するというものです。ただし、大学入学資格を得られる専修学校は限られています。事前に確かめておいたほうがよいでしょう。

大学受験できる段階で気をゆるめないのがポイント

上述した複数のルートの中から、自分に最も適したものを選び、何とか大学受験できる段階までこぎつけた場合も、そこで気をゆるめないのがポイントです。受検できるようになったこと自体に満足してしまうと、勉強へのモチベーションが下がってしまうことも。気がゆるみそうだと感じたら、今やっとスタートラインに立ったのだと気を引き締めていきましょう。

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