高卒認定試験に合格して大学に行こう

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大学に入るには、大学入試を受けて合格しなければなりません。しかし、どれだけ豊富な知識を持っていても、高校を卒業していないと大学入試を受けることができません。
なぜなら、中卒者には大学の受験資格がないからです。
しかし、中卒者が高校に行き直さなくても大学入試を受験する方法があります。
それは、高卒認定試験に合格することです。
高卒認定試験に合格して、大学を目指しませんか。

高卒認定試験は中卒者が大学に行くための制度

高卒認定試験の正式名称は、高等学校卒業程度認定試験といいます。かつて大検(大学入学資格検定)と呼ばれていました。
高卒認定試験に合格すると、文部科学省が「高校を卒業した者と同等以上の学力がある」と認定します。その認定によって、大学入試の受験資格を得ることになるのです。

ただ、高卒認定試験に合格しても「高卒」とはなりません。したがって履歴書には「高等学校卒業程度認定試験合格」と記載することになります。

ただ高卒認定試験合格してもそのまま大学に入れるわけではない

中卒者が高卒認定試験の制度を使って大学に入学するには2つの壁を乗り越える必要があります。
1つ目の壁は、高卒認定試験に合格することです。試験は、英語、国語、数学、理科、社会の8~10科目(選択によって増減します)で、すべてで合格点を取る必要があります。
この壁はそれほど高くはありません。
なぜなら、1回の試験で8~10科目のすべてをパスする必要はないからです。1回目の試験で3科目合格して、次の試験で5科目に合格しても「高卒認定試験合格」になります。そして1回合格した科目はもう受ける必要がないので、ゆっくり1科目ずつ勉強していくこともできます。

そして2つ目の壁は、大学の入試で合格点を取ることです。高卒認定試験合格は、大学入試を受ける権利を手にするだけで、大学の入学が認められるわけではありません。
高卒認定試験の試験範囲は、高校1年の教科書程度となっていますが、大学入試の試験範囲は高校の3年間で学ぶことのすべてです。
つまり高卒認定試験の受験勉強をした後に、大学入試用の受験勉強をしなければなりません。
したがってこの2つ目の壁は決して低くありません。

まとめ

大学に行くために高卒認定試験を受けようと考えている方は「大学に行く意義」をじっくり考えたほうがいいでしょう。大学入試においては、高卒者も高卒認定試験合格者も関係なく、同じ土俵で競争することになるからです。
ただ、高卒認定試験には大学入試の受験資格を得るだけでなく、「高卒者と同等以上」という認定を得る意義もあります。履歴書にしっかり書き込めるメリットは大きいといえるでしょう。

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