高校中退から高卒認定試験(高認)を受けて、医学部を目指せる?

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高卒認定試験に合格すれば、大学受験資格が得られます。
多くの高認合格者が大学受験を試みていますが、その中で「高認から医学部を目指せるか?」という命題が生まれていることも確かです。

では、高校中退者は高認を取得して、医学部へいけるのでしょうか。
検証してみました。

高認試験を経て医学部に進学した人はいるのか?

ハッキリとした統計は出ていませんが、高認試験を経て医学部への進学を決めた方はいるようです。
しかし、「高認=大学入学資格」であり、高認合格レベルは偏差値に換算すると35~40とされているのに対し、医学部の大学偏差値は60以上です。
このことから、「高認出身者は医学部に合格できない」という噂がまことしやかにささやかされています。
そのため、医学部合格のためには、このレベルの差をどう埋めるかが焦点となります。

また、医学部の定員自体も狭き門となっています。
受験生の経歴によって大学側がふるいにかけることはまずありません。
ただし、面接を実施する大学もあります。

医師の養成機関ゆえに高校中退などのデメリットがある場合、合格が難しくなる可能性も否定できません。
実力あるのみ、を心にとどめておくことが大切です。

高認合格者でも推薦入試を受けられる?

まず、「推薦入試」の制度を考えてみましょう。

高等学校の学校長が「成績や内申面で優れている者」「大学の条件に合致している人物像であること」などさまざまな条件を認め、学校から大学へ入学希望者を推薦するというものが学校推薦です。
高認合格者の場合、在籍している高校がありませんので、学校推薦制度の対象には当たりません。

自己推薦制度やAO入試の場合、高認合格者でも一定の条件を満たしていれば受験可能とする大学が存在しますが、医学部が実施するAO入試や自己推薦制度等は存在しないようです。
医学部受験は学力重視であることが一般的です。

医学部一般入試の内容

とある医学部では、前期日程を大学入試センター試験利用可能とし、後期日程では一次選考で学科試験と書類審査、一次試験合格者に対して300文字程度の作文と面接試験が行われます。
学科試験に関しては、受験必須1科目と5科目の中から2科目を選ぶ選択科目があり、合わせて3科目の受験が必須となります。

これは私大医学部の場合ですが、国公立大学医学部の場合は、大学入試センター試験と個別試験の合計点が必要になります。
大学によってセンター試験の点数に下限を設け、いわゆる「門前払い」や「足切り」を行いますので、大学入試情報は細やかにチェックする必要があります。

医学部に合格するための勉強法

医学部の多くは「大学入試センター試験」を利用しています。
センター試験と大学ごとに開催される個別試験で得点を重ねることができるか、ということにあるでしょう。

医学部に合格するためには、医学部受験生をメインとした予備校へ通いながら、高認取得を目指していくことをおすすめします。
医学部受験を目指す方は、高校1年次から、あるいは幼少期から受験準備を始めている方も見られます。
高認取得=医学部合格の図式を叶える場合、並みならぬ努力とそれ以上の学習量が必要です。

高校中退からの高認合格は難しいことはありませんが、高認合格後の医学部受験は意識の持ち方が重要となります。
また「高認出身者は合格できない」という噂は風評にすぎませんが、命を守る医師の養成機関が医学部です。
「高校中退」というだけでマイナスからの出発であることを肝に銘じて学習に励みましょう。



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