高卒認定試験(高認)の国語を合格点に近付ける漢文の勉強法とは?

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高卒認定試験(以下高認)の必須科目である国語は、現代文と古文・漢文が半分ずつ出題する形式です。しかし、読み方が独特な漢文に対して、苦手意識を持つ受験生も多いでしょう。今回は、国語の点数アップに繋がる漢文を、一から習得するための勉強方法について解説します。

返り点を覚える


漢文の勉強を1からはじめる場合は、漢文を読むために必須である「返り点」を覚えることからはじめましょう。漢文は中国語の文法で書かれているため、返り点は日本語の文法に直して読むための重要なツールなのです。

高認の漢文の問題文では3種類の返り点が使われており、漢文の読解に必須なので必ず覚えましょう。

レ点


レ点に接している2つの漢字を、下から上に読むことで意味を理解できる方法です。3つ以上のレ点が連続して付いている場合も同様に、下から順に読めば大丈夫です。

ただし、「ひっくり返す」と覚えると、連続した時に混同して間違いやすくなるので「下から上の順に読む」と覚えましょう。

一、二点(いちにてん)


一、二点とは、漢字の左下にある漢数字のことで、数字の順に読むことで読解する方法です。

上から順に読み進めて、「二」の数字を見つけたら「二の下から一の間」にある漢字を飛ばして読み、次に「二の上」にある漢字を読みます。三点まである場合もありますが、一から三の順に読むだけなので、基本的な仕組みは同じです。

ひとつの文章で2回以上入っていることもありますが、上から順に一、二点の読み方をすれば問題ありません。高認の漢文でも必ず使われているので、必ずマスターしましょう。

一レ点と二点の複合


レ点の上に一が付いた特徴的な記号である「一レ点(いちれてん)」は、二点と複合して使用するのが一般的です。「記号のない漢字→レ点→二点の上の漢字」という順番で読みます。

漢文の句法を覚える


句法とは漢文の文法のことで、中国語で書かれている漢文の読解に必要不可欠な知識です。高認の漢文で重要な句法には、「否定、疑問、反語、使役、受身」などがあります。句法を知っていると話の流れが掴みやすくなり、問題文の読解も正確にできるようになります。

また、各句法のおおまかな内容は次の通りです。

・否定(~ない)…動作や状態、物事を打ち消す
・疑問(どうして~か)…疑問を問いかけて答えを求める
・反語(どうして~か、いや、~ない)…問いかけたことより反対の内容を強調する
・使役(〇に~させる)…ある人が誰かに動作などを命令する
・受身(~される)…動作などを受ける

文章によって句法が変わることもありますが、基礎を作っておけば応用にも対応できます。英文法を勉強するのと同じように、根気強く取り組むことが大切です。教科書や問題集を活用して、基本を覚えるまでくり返し勉強しましょう。

高認の過去問で演習を重ねる


返り点と句法を覚えたら、高認の過去問で漢文を読むことに慣れる練習に移りましょう。高認の漢文問題はあらすじと注釈があるので、内容を理解しやすいという特徴があります。ヒントを使って時間内に内容を理解できるようになれば、満点を狙うこともできるでしょう。

そして、選択肢が5つある中に、「確実に違う」とすぐに分かるものが必ず含まれています。つまり、内容を理解すれば解答をスムーズに導き出せるので、漢文は読解力ありき、といっても過言ではありません。まずは基礎をしっかり固めて、過去問で演習をするという手順を必ず守りましょう。



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