【高卒認定試験】地理A・Bはどうやって選ぶ?攻略のコツは?

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高卒認定試験(以下、高認)で日本史との選択科目になっているのが、地理A・Bです。暗記が必須の日本史と比較すると暗記項目が少ないのが地理の特徴で、数ある高認の科目の中でも比較的取り組みやすいものの一つとされています

ここでは、高認の社会科選択科目の中から地理A・Bのいずれかを選択しようとしている方に向けて、地理A・Bの選択方法や出題傾向、対策についてわかりやすく解説していきます。

実は地理A・Bにはさほど違いがない?

地理を選択する場合に、まず決めなければならないのが、「地理A・Bのどちらにするか」ということ。どちらも、地図や統計資料などから読み解く資料問題が主となっていて、難易度にはさほど差がありません。

出題範囲もほぼ同じレベルです。しかし、地理Bの出題範囲には国家、自然環境、民族、産業などが含まれるためやや広く、掘り下げた内容が出る傾向となっています。ただ、どちらも大問5と小問20から成っており、1問あたりの配点が5点です。

そのため、合格ラインの40点オーバーを目指すためには8つ正解すればよい計算となります。教科書レベルの基礎知識はもちろん必要で、重要語句についても覚えておかなければなりません

しかし、以下に挙げるポイントを押さえれば十分に合格ラインに到達するでしょう。

地理攻略のコツは過去問で出題傾向に慣れておくこと

高認の地理の試験では、グラフや表、地図、写真、統計といった資料を読み解く問題がその半数以上を占めています。これらを読み解くため、地理的な重要語句を押さえておく必要はありますが、語句の知識を問う問題はほとんどないといっても過言ではありません。

ただ、初めて高認の地理問題に接した場合、その分量の多さに驚くはず。問題は、40ページを超えるボリュームで大量の資料が示されています。一つの問題あたりに、いくつもの資料が提示される出題形式に圧倒されてしまうと、本来の実力を発揮できない可能性もあるでしょう。

地理攻略のコツは、教科書を一通り読み通し、基本的な語句を押さえたあとに、過去問を解き進めておくこと。先に述べたように、地理A・Bの出題範囲には大きな違いがないため、両方の問題を解いておくことがポイントです

出題形式に慣れ、初めて挑戦する問題で6割以上点数を取ることを科目合格に向けた目標として掲げましょう。

資料を読み解く力、考察する力が重視されている

高認の地理で求められるのは、大量に示される資料を正しく読み取り、考察する力です。問題文に添えられた資料を見ながら、その場でその内容を把握し、自分の持っている知識とうまく組み合わせつつ、答えを予測しなければなりません。

表やグラフといったデータが出る場合は、「知識よりも、応用力が問われている」と考えるべきです。応用問題に慣れるためにも、過去問を多く解いておく必要があります。また、問題のボリュームが多い地理の試験では、上手に時間配分するのも合格のポイント

仮に、何かの問題にひっかかって時間が足りなくなった場合も焦りは禁物です。「8問正解すれば、合格ライン」ということを念頭において、取りかかっている問題をきっちり解くことに集中しましょう。不得意なテーマを扱う大問は、切り捨てる覚悟も必要です。



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