【短大・大学の受験資格】中卒では試験も受けられない?高卒が必須?

「【短大・大学の受験資格】中卒では試験も受けられない?高卒が必須?」サムネイル画像

高校を中退したり、高校への進学をあきらめたりした場合の最終学歴は「中卒」です。中卒者が短大や大学といった高等教育機関への進学を希望する場合は、どのような選択肢があるのでしょうか。本記事では、中卒者が短大や大学を受験するために必要な資格や方法、より早く受験資格を得るための近道などを解説します。



短大・大学を受験するための資格とは

短大や大学、一部の専門学校を「高等教育機関」と呼び、これらの選抜試験を受けるためには法令によって一定の要件が課されています。基本的に、小学校~高等学校の12年にわたる「学校教育(初等中等教育)の課程を修了した者」に限られているため、高等学校を卒業した「高卒者」でなければなりません。

中卒から短大・大学を受験するための方法

高校を中退したり、高校に進学するのをあきらめたりした人の場合は、どのような選択肢があるのでしょうか。実は、中卒から短大・大学を受験するための方法には、以下の3つがあります。

1.定時制高校・通信制高校に入学・卒業して受験資格を得る
2.高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)を取得して受験資格を得る
3.高校中退者や中卒者向けの通信制大学特修生制度を利用する

定時制高校・通信制高校は、いずれも中卒者が入りやすい環境が整っている一方、卒業までにまとまった年数がかかるのがネックです。

また例外的に、いくつかの通信制大学に用意されている特修生制度を利用すれば、大学入学資格がない中卒者でも、正科生として出願できる可能性があります。

難易度の低さ・資格取得までの道のりの短さから高認取得がおすすめ

高認は、文部科学省が年2回実施している試験で、合格すると「高校卒業者と同程度の学力がある」と認定されます。最終学歴は「中卒」のままですが、大学や短大、一部専門学校、資格試験などの受験資格を得られるようになるのが大きなメリットです。従前から中卒者が次のステップに進むための試験として広く認知されてきました。

高認資格を取得するためには、8~10科目すべてで合格する必要があります。しかし、一度合格した科目は再度試験を受ける必要はありません。また、中学から高校基礎レベルが出題されることから、難易度はさほど高くありません。出題傾向をしっかりと把握したうえで、効率よく勉強できれば1年以内の合格も十分に可能です。

自学が難しい場合は、高認専門の予備校などを利用する選択肢もあります。勤務しながらでも合格を目指せるため、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。



関連記事

カテゴリー

アーカイブ