中卒でも司法試験に合格すれば弁護士になれる?合格のための勉強のコツを解説!

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司法試験とは、弁護士や裁判官・検察官のなるための国家資格(法曹資格を付与するための国家資格)です。国家資格の中でも最難関の試験といわれており、有名大学の法科大学院を卒業した受験者でも、50~60%程度の合格率となっています。

合格後は社会的に高い地位と高収入が期待できますが、合格までの道のりは平坦なものではなく、多くの費用と努力が必要といえるでしょう。

このような司法試験に中卒者でチャレンジすることは可能でしょうか。結論からいうと、不可能ではありません。

この記事では、司法試験の概要と、中卒者が司法試験の受験資格を得るルートについて解説します。興味のある方はぜひ参考にしてください。



司法試験の基本情報

司法試験は、法科大学院課程の修了者または司法試験予備試験の合格者が受験できる国家資格試験です。例年7月に4日間かけて試験が実施されます。

参考までに、2023年度の試験日程と内容は以下のようになっています。短答式と論文式による筆記試験で、口述試験はありません。

日程

形式

科目

1日目

論文式試験

選択科目(3時間)

公法系科目第1問(2時間)・第2問(2時間)

2日目

民事系科目第1問(2時間)・第2問(2時間)・第3問(2時間)

3日目

刑事系科目第1問(2時間)・第2問(2時間)

4日目

短答式試験

憲法(50分)・民法(75分)・刑法(50分)

中卒からの司法試験合格までのルート

では、中卒者が司法試験合格を目指すためのルートを解説します。

中卒者が司法試験を目指す際のハードル

中卒者が司法試験合格を目指す場合、まず大きなハードルになるのは受験資格を得ることです。前述のように、司法試験を受験するには、法科大学院課程の修了者または司法試験予備試験の合格者であることが必須です。中卒者の場合はこの受験資格を得るために相応の時間が必要です。

中卒者が司法試験を目指すルート

中卒者が司法試験を目指すルートには、次のようなパターンが考えられます。

・司法試験予備試験の合格を目指す
・高校卒業または高卒認定試験の後、大学進学し、法科大学院(ロースクール)に入学・卒業する

この2パターンのうち、コスト的に安く短期間で司法試験に到達するのは「司法試験予備試験」に合格する方法です。司法試験予備試験は受験資格が定められておらず、中卒者でもいきなり試験を受けることができます。しかし司法試験予備試験は合格率約4%程度の超難関試験です。高すぎるハードルに挫折してしまうかもしれません。

一方、高校卒業または高卒認定試験を経て大学進学し、法科大学院を目指すコースは、もちろん難易度は高いですが、着実に司法試験に向けた勉強が続けられます。ただし大学卒業後、法科大学院で最低2年もしくは3年の通学が必要です。高卒の資格を得たあと、最短でも司法試験受験まで6~7年かかるため、かなりの費用が必要となります。

司法試験合格には3,000時間の勉強が必要?

国家試験の中でも最難関の司法試験合格には、例えば司法試験予備試験を受ける場合、最低でも3,000時間、多く見積もると10,000時間もの勉強時間が必要といわれています。さらに司法試験受験のために追加で2,000時間の勉強が必要とのこと。受験にこぎつけるまでには、相当な努力が必要とされています。

では、実際にどのような点に注意して勉強を進めるとよいでしょうか。

司法試験では過去問集に掲載されているような「大半の人が解答できる内容」に絞り、その知識が定着するまで反復するような勉強が必要です。

まずは集中力が持続するようにし、繰り返す・関連付けて覚えるなど暗記のための工夫をしてみましょう。

独学合格は現実的ではない?予備校の活用を!

司法試験合格には膨大な準備期間が必要です。国家資格試験の最難関といわれる司法試験なので、独学で合格を目指すのは現実的ではありません。

効率よく学習を進めるには、司法試験に特化した予備校の活用を検討してみましょう。

まとめ

司法試験合格への道のりは大変な努力が必要ですが、中卒者でも目指せるルートがあり、不可能ではありません。まずは司法試験の受験資格取得を目指して、予備校なども活用しながら、効率よく勉強できる方法を探してみましょう。



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