【高認合格ナビ】高校中退から最終学歴「大卒」は可能？│選択すべき進路を解説

就職や昇進の機会を狙うにあたって、最終学歴をネックに感じている人はいませんか？最終学歴が「中卒」の場合は、特にそう感じる人が多いかもしれません。正社員として採用される難しさを実感した人が、学歴を更新することは可能なのでしょうか。

本記事では、最終学歴中卒の人が効率よく大卒を目指す方法についてわかりやすく解説します。学歴が「中卒」で海外留学を検討している人なども、ぜひ参考にしてください。

高校中退の最終学歴は「中卒」

高校を中退すると、どれだけ卒業間近であっても履歴書に記載できる最終学歴は「中卒」になります。さらに、中卒の場合は、大学や短大、一部の専門学校といった高等教育機関を受験する資格を得ることができません。こうした高等教育機関への進学を果たすには、まず「高卒」になるか、「高校卒業者と同程度の学歴がある」と公的に認められたうえで受験資格を得て、合格することが必要です。

「高卒」になる場合は、他の全日制高校もしくは定時制高校・通信制高校を卒業しなければなりません。また、公的に「高校卒業者と同程度の学力がある」と示すためには、以下に述べる高等学校卒業程度認定試験（以下、高認）に合格する必要があります。

高認に合格すれば大学・短大受験も可能

高認は、文部科学省が年2回実施している試験です。上述したように、合格することで高等教育機関や受験資格を「高卒」とする一部資格試験の受験資格を得られます。ただし、定時制高校や通信制高校を卒業した場合は最終学歴が「高卒」になりますが、高認に合格しても学歴は「中卒」のままです。

また、高認試験はレベルがさほど難しくなく、一度合格した科目については再度受験する必要がないため、集中的に勉強すれば1年以内の合格も夢ではありません。そのため、以下のような人は効率的に高等教育機関の受験資格を得られる高認受験を検討してみるのがおすすめです。

・最終学歴を「高卒」にできる定時制高校や通信制高校で数年かけて単位を修得する時間がない
・まとまった時間を通学などに充てることができない
・あくまで最終的な目標は「大卒」　など

高認合格が海外留学の手助けとなることも

実は、高認合格が次のステップの足がかりとなるのは、日本に限ったことではありません。今や海外の大学でも高認の合格意義が認知されており、「高認合格＝高校卒業」として捉えられる傾向があります。そのため、高認に合格することで海外の大学を受験する条件を満たせるといったケースが少なくありません。

なかには、高校を中退後、「できるだけ若いうちに海外で活躍の場を広げたい」「実際の英語力を磨いて就職時の箔をつけたい」「海外の人と触れ合う機会を得たい」と考える人もいるのではないでしょうか。その場合は、高認合格から海外の大学卒業を目指すことも選択肢の一つです。