「高認の試験範囲や難易度、勉強法を知りたい」という声に答えます!
「高校になかなか通えず卒業できなかった」「高校への進学をあきらめざるを得なかった」といった人はいませんか?そういった人たちが高認(高卒認定試験)の合格を目指す際は、以下のような声が多く寄せられます。
・試験範囲や難易度がよくわからない
・勉強法を知りたい
そこで、今回は高認の科目や試験範囲、難易度、より効率的な勉強法などをわかりやすく解説し、皆さんのがんばりを後押ししていきます。ぜひ参考にしてください。
高認試験の科目や範囲は?
高認試験の科目は、国語や数学、英語といった必修科目や選択科目など多岐にわたります。受験生ごとに必要な受験科目状況が異なるため、受験する科目数にも幅があるのが特徴です。高認で受験できるのは、6教科14科目ですが、受験生の全員がすべての科目を受ける必要はありません。国語・数学・英語といった必修科目以外は、以下のような決まりがあります。
1.「世界史A」「世界史B」のどちらか1科目を選択して必ず受験
2.「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」から1科目を選択して必ず受験
3.「現代社会」を選択した場合は、1科目のみを必ず受験
「現代社会」を選択しない場合は、「倫理」と「政治・経済」の2科目を必ず受験
4.「科学と人間生活」を選択する場合は、「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」のうち1科目を選択して必ず受験
「科学と人間生活」を選択しない場合は、「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」のうち2科目を選択して必ず受験
試験範囲は、「教科書通り」となっており、レベルは中学校から高校1年で習う程度のため、決して難しいものではありません。科目数が多くて大変に感じる人もいるかもしれませんが、範囲が広すぎて手がつけられないほどではないので、ご安心ください。
高認の難易度は?
高認は、さまざまな理由で高校に進学しなかったり、卒業できなかったりした人たちが学んできた内容を適切に評価し、「高校を卒業した人と同等以上の学力がある」と認定する試験です。人をふりわけるための試験ではないため、「人を合格させるための試験」とも呼ばれていて、難易度は決して高くありません。
試験は、すべてマークシート方式で、各科目は40点前後が合格基準とされています。必要とする科目の合格基準をすべて満たせば合格です。各科目で一部合格する人は9割を超えていて、一度合格した科目はそれ以降免除されるため、受験する必要がありません。試験ごとに一部科目合格を積み上げていく方法も有効となるため、比較的チャレンジしやすい試験といえます。
高認を効率よく勉強する方法は?
上記の通り、高認で出題される内容のレベルは決して高いものではありません。上述したように出題範囲は、中学校から高校1年生までの基礎的な内容を抑えていれば十分です。そのため、勉強法としては教科書を読み直すことが重要となります。過去問題集を購入し、受験する科目の問題を繰り返し解くようにしましょう。
高認の出題傾向は、毎年似通っているため、出題傾向がつかめれば、合格に一歩近づくことができます。過去問の正解・不正解のみに注目するのではなく、不正解だった問題で解き方・考え方を確認しましょう。また、「よくわからないけれど正解した問題」についても、解き方や考え方を読み直してください。
この勉強法を効率よく行うためには、解法をわかりやすく解説する問題集を選ぶことがポイントです。「自分だけで勉強していくのは難しい」と感じた場合は、通信教育を利用したり、予備校に通ったりする選択肢もあるので、悩んでいる場合はぜひ検討してみましょう。