高卒認定試験の通信教育って独学と比べてどうなの?メリット・デメリットまとめ
高卒認定試験は、独学だけでなく通信教育による対策講座を受ける人も少なくありません。独学と異なり、通信教育の学習内容は、体系的に勉強を進められたり、わからないときに質問ができたりするメリットがあります。今回は、効率よく短期間で高卒認定試験の合格を目指すことができる、通信教育のメリットやデメリットを見ていきましょう。
高卒認定試験は独学でも合格できる
高卒認定試験の出題傾向は、中学校卒業程度から高校の基礎レベルの問題が中心で、大学受験のように「落とす」ための試験ではありません。一定以上の合格基準に達していれば、合格できる仕組みです。高卒認定試験の難易度は高校1年生の教科書レベル、合格点は各科目100点満点のうち約40点以上の点数で合格できるといわれています。
市販の高卒認定試験の参考書で地道に学習を積み重ねていけば、独学で十分に合格できる試験です。
なぜ通信教育は独学よりメリットが大きいの?
独学と比べて通信教育は、どのようなメリットがあるのでしょうか。
1.カリキュラムに沿って勉強できる
通信教育の対策講座は、初心者から受験直前期まで、レベルに応じたテキストが用意されています。受講生は、自分のペースで勉強し自然とステップアップできるため、無理なく受験に必要な学力が身につく点は大きなメリットです。
2.質問ができる
通信教育では、わからないことがあれば気軽にメールや郵送、Skype、電話で質問できます。独学の場合、解き方がわからなかったり、テキストの解説が難しくて誰かに聞きたかったりしても、自分一人で解決しなければなりません。
通信講座なら、個別に質問できるので、つまずいた箇所があっても安心して勉強を続けられます。
3.授業動画で視覚的に学べる
通信講座によっては、講師の授業内容を動画にして、受講生に配信しているケースもあります。スマホやパソコンから自分の見たいときに何度でも視聴できるため、講座テキストとあわせてより深く学ぶことが可能です。
通信教育にもデメリットがある?
一方で、通信教育には、次のようなデメリットもあります。
1.時間管理が難しい
独学と同じように、自分で時間を作って学習を進めなければなりません。予備校に通う場合、通学している時間は自然に授業に取り組めるため、自分で時間の管理は不要です。しかし、通信教育では、忙しい毎日のなかであっても、自分で時間管理を行う必要があります。
2.モチベーションを維持するのが難しい
学習が進むたびに、解答用紙を送って添削を受けられるため、独学に比べるとスケジュール管理がしやすいでしょう。しかし、予備校のように定期的に学校まで通ったり、宿題や模擬試験がなかったりするため、モチベーションを保つのが大変なことはデメリットです。
通信教育を利用するときのポイント
通信教育を利用するときは、次の2つのポイントをクリアできるかチェックしましょう。
1.初心者から受験本番までの学習に対応しているか
中卒や高校中退で高卒認定試験に取り組む場合、中学レベルの内容から基礎固めが必要な場合もあります。そのため、学習初心者でも安心してわかりやすい学習ができる通信教育なのかについて確認することが必要です。
2.質問できるか
勉強をしていて、わからなかったり、詳しく知りたかったりすることが出てきたとき、通信教育なら質問サポートが受けられます。ただし、サポートの内容は以下のように提供している会社によってさまざまです。
・通信教育によってどのような質問でも受け付けている
・その時期に学習している内容や添削を受けた問題のみ答えてくれるなど。
また、Skypeや電話、テレビ電話など、質問サポートのツールも通信教育を運営する予備校や塾によって異なります。そのため、事前に自分に合った質問方法が用意されているかを判断しましょう。
通信教育を利用するときのポイント
通信教育を利用すれば、初心者でも効率よく高卒認定試験の学習ができます。質問ができたり、授業動画で学習できたりするメリットがあるため、効率よく学習したい人にはおすすめです。一方で、時間管理やモチベーション維持の難しさがあるため、自分に合った通信講座を選びましょう。