「数学はここまで出る」高卒認定試験の試験範囲

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高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)に挑戦しようとしている人のなかには、数学を苦手にしている人がいるでしょう。数学は高卒認定試験の必修科目なので、必ず乗り越えなければなりません。しかし、試験対策の勉強を始めると「難しいのは最初だけ」だということがわかるはずです。苦手意識を排除すれば、意外に簡単に「解ける」と思えるようになるでしょう。

大体このようなことが問われます

高卒認定試験の数学の試験範囲は次のとおりです。

・数学I
データの分析、図形の性質、式と証明、複素数、図形と方程式
等式、不等式、2乗して「-1」になる数、関数のグラフとそれを表す式

・数学A
確率、整数、大きさと向きを持つ量であるベクトル

項目だけをながめると「難しそう」と感じるかもしれませんが、実際の問題をみれば「難しくはない」とわかるはずです。

過去問をみてみよう

それでは過去の高卒認定試験の数学で出題された問題をみてみましょう。

問い:次のア、イ、ウに当てはまる数字を答えよ。

AからX2+2X-5を引いたら2X2-4X-1になった。

このときA=【ア】X2-【イ】X-【ウ】である。

答えは、ア:3、イ:2、ウ:6です。
この問題を解くには次の2つのことをしなければなりません。
(1)「2X2-4X-1」に「X2+2X-5」を足すとAになる
(2)「X2」は「X2」どうしで計算する、「X」は「X」どうしで計算する、「Xなし」は「Xなし」どうしで計算する

(1)を式にすると次のようになります。
(2X2-4X-1)+(X2+2X-5)=【ア】X2-【イ】X-【ウ】
「=」の左側を、「X2はX2どうしで計算する」のルールに従って計算すると、以下のようになります。
3 X2-2X-6
したがって、ア:3、イ:2、ウ:6となるわけです。

問い:次のエに当てはまる数字を答えよ。

山間部のある家庭では、冬季に暖房と給湯のため灯油を購入している。ある月に購入した灯油から暖房用として18L使用し、残りの灯油の半分を給湯用に使用する。給湯用の灯油を30L以上にしたいとき、購入する灯油は最低【エ】Lである。

答えは78Lです。 この問題ではまず、ストーリー(文章)を数式に変えていく必要があります。何を「X」にすればよいかがわかれば、あとは難しくありません。

「X」にするのは「購入した灯油の量(L)」です。
「購入した灯油の量から暖房用として18L使用した」を数式にすると「X-18」となります。「X-18」は、残りの灯油になります。

次の「残りの灯油の半分を給湯用に使用する」は、残りの灯油が「X-18」なので「(X-18)÷2を給湯用にする」ということです。
「給湯用の灯油を30L以上」を数式にすると「≧30」となります。
したがって、以下のような計算式になります。
(X-18)÷2≧30

「≧」の左右に2をかけると、こうなります。
X-18≧60

「-18」を右に移動すると、こうなります。
X≧78

この式は「購入した灯油の量は78L以上」ということを意味しているので、エ:78となります。

まとめ

高卒認定試験の数学対策で勉強しなければない項目は多岐にわたります。しかも、それぞれの分野は一見すると関係していないように感じるので、すべて一から学ばなければならないと思うでしょう。その「感じ」や「思い」こそが苦手意識です。

しかし、こう考えてください。
★数学の問題は解けるようにできている

数学の問題の答えは、必ず「1つ」です。そして、その1つの答えにたどり着く道も1本しかありません。したがって「解き方の道」を覚えてしまえば、迷わず一直線に答えにたどり着くことができます。

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