年齢関係なし!40代以上で高卒認定試験(高認)を受験するメリットとは?
高卒認定試験(以下「高認」)は、高校を中退して間もない10代や20代だけが受験するものと思っていませんか?
しかし、高卒認定試験を受験する年齢層は幅広く、40代以上の人が受験することも珍しくありません。
そこで、40代以上で高認を受験することによって、どのようなメリットがあるのかをご紹介します。
40代以上の高認受験者数とは?
高卒認定試験では合格者全員の年齢と人数が公表されており、平成29年度の文部科学省の調査では次のような結果になっています。
・40代の合格者数182人、全体の3.6%
・50代の合格者数27人、全体の0.5%
・60代以上の合格者数4人、全体の0.1%
出典:文部科学省「平成29年度第2回高等学校卒業程度認定試験実施結果について」
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/12/__icsFiles/afieldfile/2017/12/07/1399037_01.pdf
40代以上の合格者は200人を超えている上に、合格者の最高年齢は70歳という調査結果が出ています。
このように高認を受験するのに年齢は関係なく、努力次第で合格を掴み取ることが可能なのです。
40代で高認を受験するメリット
40代を超えてから高認を合格することによって、さまざまなメリットが得られます。
受験に興味がある、または受験すべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職、再就職に有利になる
中学卒業後、または高校を中退後に始めた仕事から、別の会社や職種に転職したいという希望が生まれることもあるでしょう。
以前に比べて学歴を問わない会社も増えてきましたが、中卒者に対しての評価は未だに低いというのが現実です。
つまり、高認を合格し、高卒と同等の学力を証明することで、転職や再就職に有利になるのです。
高卒以上の資格が受験できる
中卒で受験できる資格は種類が少なく、多くの資格は高卒以上に受験資格が与えられる場合が多いです。
高認を合格することで受験できる資格の幅が広がり、キャリアアップするためのきっかけを得ることができます。
看護師を例にすると、中卒のままでは准看護師にしかなれず、同じ仕事内容でも待遇の良い正看護師は高卒同等の学歴が必要です。
つまり、中卒では給料面に差が出てくるため、資格を使って仕事をする場合は高認を取った方が良いと言えるでしょう。
学歴コンプレックスを克服できる
最終学歴が中卒ということをコンプレックスに感じる方も多く、それを克服するために高認を受ける方も多いようです。
・経営者や役職など高い地位を持っている
・結婚を考えている
・子どもに胸を張って言えない
・子どもに勉強を教えられない
このように、さまざまな理由から高認の必要性を再確認し、受験を決意する方もいるのです。
学歴コンプレックスは気持ちの問題でもあるため、合格できたことが自信になって前向きになれます。
しかし、40代から高認を受験する場合、勉強を一からやり直すことに不安を覚えて踏み止まっている方も多いはずです。
勉強はやりたいと思ったときが始め時なので、迷わずに第一歩を踏み出すことが結果につながるでしょう。