年齢制限はある?高卒認定試験(高認)の受験資格

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高校を卒業していない方が、進学を検討する機会が増えています。
高校に入学ことも一案ですが、学生として過ごす3年間の回り道はちょっとそぐわないと考えている方もいるのではないでしょうか。高卒認定試験(高認)合格で、大学などの高等教育への門戸が開かれます。

ここでは高認の受験志願者の多くが気になる受験資格と年齢制限についてまとめました。

高卒認定試験の受験資格は?誰でも受けられる?

高卒認定試験(高認)の受験資格は、満16歳以上とされています。ただし、年度の区切りが設定されており「受験しようとする試験の日が属する年度の終わりまでに満16歳以上になる人」とされています。

平成29年度に行われる試験を受験しようと試みている方は、平成29年度内(平成29年4月1日~平成30年3月31日)に満16歳以上であれば受験可能です。また、全日制の高校在学中の方も受験が可能です。

ただし、誰でも受験できる試験ではなく、高等学校の既卒者や既に大検や高認を取得している方は「大学入学資格を保有している」目的での受験をすることができません。既卒者が現在の学力に対する力試し受験はできないと捉えましょう。日本国外にある学校を卒業した方も要件を満たしていれば、大学入学資格を保有していると認められます。

受験資格に年齢制限はあるのか?

大学入学資格を保有していない満16歳以上の方であれば、何歳でも高認の試験を受験することができます。年度内に16歳の誕生日を迎える方から高齢者まで、門戸が広いのが特徴です。年齢を重ねてから高校へ通うことに不安を抱いている方や、集団生活が難しいと捉えている方、志を大成するために高校進学をあきらめた方など、さまざまな理由を抱えている方が受験しています。

18歳未満で合格した場合その時点で大学受験は可能か?

「年度内に満16歳の誕生日を迎える人」から高認試験を受けることができます。16歳・17歳の時点で高認を取得したら、大学や専修学校などの受験が可能なのか?と気にかかる方も見られます。海外では「飛び級」が認められているため、高認取得後、18歳未満で大学入学を試みたいと考える方もいるようです。

文部科学省では、高等学校または中等教育学校(中高一貫校など)を卒業した者に対して大学入学資格を与えています。義務教育終了後、順当に進学した場合、高等学校の卒業年齢は18歳です。高認取得後の大学入試資格もそれにならって18歳以上となります。

厳密にいうと、文科省の定めにより、18歳に達していない高認合格者は「18歳に達した日の翌日」から認定試験合格者として認められます。
このことからも、18歳の誕生日を迎えない限り、大学入学資格が付与されない事が分かります。18歳未満で高認合格した場合は、必要書類を破棄しないよう、高等教育学校の受験申し込みまできちんと保管されることをおすすめします。

この数年、若い世代ばかりではなく、年齢を重ねた方も意欲的に高認資格を目指しています。高認を取得することで、更なる勉学への門戸が開きますし、進学を決めることで働き方の幅も大きく広がります。チャンスがあれば積極的に高認を取得し、大学などへの進学を目指してはいかがでしょうか。



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