何点以上とればいい?高卒認定試験(高認)の合格点

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高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験・高認)は、自身の学力を位置づける目的の他、社会に出るための自信にもつながります。
進路の選択も幅が広がるため、将来の夢も膨らみます。
では、高卒認定試験に合格するための点数の目安はどの位なのでしょうか。レベルや勉強期間も含めまとめました。

高卒認定試験(高認)の合格点は何点?

高卒認定試験において「合格」となるのは受験した8~10科目すべて合格点または免除で満たされた場合です。
ただし、すべての教科を免除で合格することはできず、すべての教科において免除要件が満たされていても、必ず1教科以上を受験し合格しなければ、高認合格とはなりません。

合格点や合格ライン、合格ラインを決める基準に関しては、高等学校卒業程度認定試験を管轄する文部科学省からの正式なアナウンスはありません。
予備校や塾等が受験生からの聞き取り調査などを行った結果、1科目100点満点中40点前後が合格ラインだと推定されています。

合格率はどのぐらい?試験のレベルは易しい?

高認は「受験科目すべてにおいて合格すること」が合格の条件です。また、合格に定員はなく、合格要件を満たせば「高卒程度の学力を認定」してもらえます。
ただし、1度の受験において全科目合格できるのは、全受験者の30%~40%程度です。各科目別では、9割ほどの方が合格しています。

先述のとおり、試験は1科目100点満点中の40点前後が合格ラインとされています。問題形式は4~5つの選択肢から選ぶマークシート方式です。ここだけ切り取ると、若干ハードルは低いと感じられることでしょう。科目別では9割ほどの方が合格できているため、レベル的に易しい試験と考えられます。中学卒業程度~高等学校で履修しなければいけない科目の1年次~2年次までの項目が出題範囲となります。範囲が幅広いため油断は禁物です。

一般的にどのぐらいの期間勉強したら合格しているか?

結論からすれば、一概には「○時間勉強すれば合格できる」と言い切ることはできません。高等学校であらかじめ単位を取得している方が免除科目を作り受験する場合と、予備校に通い受験する方、働きながらあるいは塾等に頼らず独学で受験を目指す方、それぞれ高認受験に対する背景が異なるからです。

試験は2日間に渡り、8~10科目を受験します。
受験範囲は高等学校の履修項目3年分に値しますので、1から高認試験に向けた勉強を始める場合、短期間の勉強では難しいでしょう。

ただし、試験は年2回。合格科目は次の試験で免除を受けることができます。何年間か時間をかけて合格(免除)教科を蓄積するといった方法で高認合格される方も少なくありません。

高認試験の全科目合格者は3~4割程度と高い合格率ではありませんが、それぞれの科目は4割以上の正答率で合格ラインに達することができます。
時間がかかりますがコツコツと勉強すること、試験を受けて免除科目を増やしていくことなど、長期的計画を立てることが高認合格を手にするためのコツだといえます。



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