高卒認定試験(高認)の国語をより合格点に近付ける古文の対策法
高卒認定試験(高認)の国語は、大問1と2で現代文、大問3で古文を出題する形式です。
古文は苦手意識を抱きやすい科目であり、勉強に手を焼いている受験生も多いのではないでしょうか?
今回は、古文の勉強法と解答のコツについてご紹介します。
古文を攻略するコツは単語にあり
古文は同じ日本語といっても、現代とは違った単語が多いため、勉強しなければ太刀打ちできません。
また、古文の単語は現代語と同じ読み方であっても、意味がまったく違うことが珍しくないのです。
つまり、次のような間違いやすい単語をマスターすれば、文章の理解度が格段にアップします。
・あはれなり…趣深い、風情がある
・ありがたし…珍しい
・かなし…かわいい
・くちをし…残念
・をかし…趣がある
・めでたし…素晴らしい
また、現代語にはない単語で、頻出傾向が高い単語は次の通りです。
・たまふ(給ふ・賜ふ)…くださる(尊敬語)
・つれづれなり…手持ち無沙汰、退屈
・あてなり…高貴、身分が高い
・かく…このように
・げに…もっとも、なるほど
・やがて…すぐに、そのまま
・いみじ…はなはだしい
・やむごとなし…格別
・せんかたなし…仕方ない
高認の古文を解答するときのコツ
古文の基礎となる単語を覚えたら、過去問で演習を重ねましょう。
そして、高認の古文は解答のコツを知っていれば、深い知識がなくても正解を導き出すことが可能です。
文法よりも読解力が試される
古文を解答するには単語の知識に加えて、古文独特の文法もマスターすべきといわれています。
しかし、高認の古文ではストーリー性の高い文章が題材に使われており、「登場人物の心情」を問う問題が多いです。
そのため、(注)のヒントを使いつつ、どのような内容の文章であるかを理解することが重要です。
また、登場人物が複数人 いる場合、問われている人物の行動やセリフが、「どれに当たるか」を把握しておきましょう。
傍線部問題は選択肢を先に読んで消去する
古文では、傍線部の文章が指している問題が必ず出題されます。
傍線部だけでは理解しにくくても「選択肢は現代文」なので、その内容でおおまかな内容を読み取ることが可能です。
また、選択肢を消去する方法は、「明らかに異なる内容」の選択肢を見つけることがポイントです。
古文では選択肢に目を通したあとに、傍線部の前後を読むことで、消去できる選択肢を絞り込むことができます。
過去問の演習で古文に慣れる
古文が苦手と感じる人こそ、過去問の演習を重ねて古文に慣れることも重要です。
なぜなら、完璧でなくてもおおまかな内容を把握さえできれば、正解できるチャンスは必ずあるからです。
特に、高認の古文は(注)というヒントが与えられており、細かい知識がなくとも解答できる問題です。
選択肢すらヒントになることも多いため、問題に慣れることで点数を着実にアップできるでしょう。