高校中退(中卒)からの東大挑戦を考えてみる

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高校を中退した人や中卒の人は、高認試験(高等学校卒業程度認定試験)に合格すると、大学の入試を受けることができます。これは、中卒の人でも大卒になることができるということです。つまり、国内最高峰の東京大学にも挑戦できます。

まずは高卒認定試験をパスしよう

高校を中退した人や中卒の人が大学入試に挑戦するには、高認試験に合格しなければなりません。

高認試験は、「国語1科目」「地理歴史2科目」「公民1科目または2科目」「数学1科目」「理科2科目または3科目」「英語1科目」の計8~10の試験のすべてに合格しなければなりません。

ただ、試験問題の出題範囲は、高校生の教科書なので、それほど難しくはありません。

大学入試に合格しなければならない

「中卒、大卒」を目指す人は、高卒認定試験の受験勉強をしながら、大学受験の勉強をすることになります。

大学入試の試験範囲は建前上、高校で学ぶ範囲となっていますが、東大を含む難関大学は高校の教科書を丸暗記していても合格できないでしょう。

東大合格がどれほど難しいか

東大合格がどれくらい難しいのかというと、両親ともに高学歴で教育熱心で、裕福な家庭で幼稚園に入る前から教育に多額のお金をかけることができ、高校まで毎日勉強した人でも落ちるくらい難しいです。

東大入試に挑む高校生は、高校の勉強だけでは足りず、塾や予備校に通って準備をします。高校で6時間勉強し、塾で2時間勉強し、自宅で2時間勉強すれば、1日10時間勉強できますが、これを高校の3年間実行しても、東大合格は約束されません。

東大入試とは

東大に入るには、センター試験(2021年1月からは大学入学共通テスト)と2次試験の2つの試験をパスしなければなりません。試験の科目の組み合わせはさまざまありますが、例えば、次のようになります。

・センター試験:国語1科目、地理歴史2科目、数学2科目、理科2科目、英語1科目
・2次試験:国語1科目、地理歴史2科目、数学1科目、英語1科目

このすべての科目について、国内トップクラスの成績を取らないと東大は合格できません。

「中卒、東大卒」の可能性は何%あるのか

「中卒、東大卒」になることができる可能性は限りなく0%に近いといえるでしょう。実際、「中卒、東大合格者」が0人の年もあるはずです。だからといって、中卒での東大入学をあきらめる必要はありません。もし、高認に合格したあとに大学入試に挑戦するのであれば、ぜひ東大挑戦を検討してみてください。

なぜなら、東大入試の試験も「解けるようにつくられている」からです。東大入試の出題者は、答えを用意しています。「絶対に解ける」ようにつくられています。これが東大合格をあきらめないほうがよい理由その1です。

理由その2は、東大を出ると社会で有利なポジションを獲得できることです。中卒者の社会でのポジションはとても不利です。就職でも苦労します。それと真逆の扱いを受けるのが、東大卒者です。社会や企業は、東大卒者に有利な地位を用意します。

東大を目指して勉強すれば学力がつくので、東大が無理な場合でも、早稲田大学や慶應義塾大学など有名大学に入ることができるかもしれません。有名大学を卒業した人たちも、東大ほどではないにしろ、社会や企業から有利な地位を与えられます。

まとめ

どのような挑戦でも「最高のもの」を目標にすることは重要です。達成可能なものに挑戦しても、大きな成長は期待できません。100%無理に思えることに挑戦することでしか、驚くべき成長は見込めません。

高校を中退したり高校に行かなかったりした人たちは、社会で不利に扱われることが多いでしょう。しかし、高認試験に合格して、普通の大学の入試に合格すれば、社会で普通に扱われます。そして、東大のような難関大を卒業すれば、社会で有利に扱われます。起死回生のチャンスが、最高のものへの挑戦には潜んでいるのです。

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