高卒資格の取り方完全ガイド|最短で取得する方法は?

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今の高校が合わないと感じている方や、高校を中退したものの将来に不安を抱えている方は少なくありません。特に4月の新年度は、周囲が新しい生活に進んでいくなかで、自分だけが取り残されたような焦りを感じやすい時期です。

本記事では、高卒資格を取得するための具体的な方法を整理したうえで、通信制高校と高卒認定試験の違いについて詳しく解説します。また、できるだけ早く次のステップへ進みたい方にとって、判断の材料となる情報をまとめています。

この記事を通して、自分に合った「高卒資格の取り方」を見つけることで、今後の進路を前向きに考えるきっかけにしてください。

高卒資格のおもな取り方

校舎

高卒資格を取得するには、学校教育法で定められた高等学校を卒業する必要があります。一口に「高校を卒業する」といっても、その方法や通い方にはいくつかの選択肢があります。

特に、新年度の環境に馴染めず、別の進路を検討しはじめた場合には、どのような選択肢があるのかを正しく理解しておくことが重要です。

まずは、高卒資格を取得するためのおもな3つの方法について解説します。

全日制高校を卒業する

高卒資格を取得する方法として、朝から夕方まで登校して学ぶ全日制高校を卒業する選択肢があります。一般的には3年間で所定のカリキュラムを修了し、卒業を目指します。一方で、高校を中退したあとに全日制高校へ編入・再入学する場合は、条件や手続きの確認が必要です。

また、同年代の生徒と同じ環境で授業を受けることに負担を感じたり、校則や欠席日数の制限により通学を継続しづらかったりするケースもあります。過去に学校生活でつまずいた経験がある場合は、心理的なハードルが高くなりやすい点にも注意が必要です。

欠席が続くと単位の取得に影響し、学年の進行が難しくなる可能性があります。再び全日制高校での卒業を目指す場合は、通学の負担や生活リズムを含めて、現実的に継続できるかを検討したうえで選ぶことが大切です。

定時制高校を卒業する

定時制高校は、夜間や午後など、決まった時間帯に授業が行われる課程です。以前は働きながら通う生徒が多いというイメージがありましたが、現在では不登校を経験した方や、自分のペースで学び直したい方の選択肢としても利用されています。

無学年制を採用している学校も多く、高校を中退した場合でも受け入れられやすい点が特徴です。一方で、卒業までに3~4年程度かかるケースが一般的であり、全日制高校と同様に、継続的な通学が必要となります。そのため、安定して通学できる生活環境や意欲が求められます。

また、夜間に通学する場合は生活リズムが不規則になりやすく、体調管理に注意が必要です。クラスメイトの年齢層が幅広い傾向にあるため、全日制高校とは異なる人間関係のなかで学習を進めていくことになります。

通信制高校を卒業する

通信制高校では、レポート提出による添削指導と、スクーリングと呼ばれる面接指導を組み合わせて学習を進めます。

通学日数が比較的少なく、自宅での学習が中心となるため、社会人や不登校を経験した方など、さまざまな背景を持つ方に選ばれています。生活リズムや事情に合わせて学習を進めやすい点が特徴です。

通信制高校では、前籍校での在籍期間が認められる場合があります。その場合、条件が整えば、3年程度での卒業を目指すことも可能です。学習計画を柔軟に組めるため、働きながら高卒資格の取得を検討している場合にも適した選択肢といえるでしょう。

また、オンライン学習に対応した学校も増えており、居住地に左右されずに学べる点もメリットの1つです。自身の生活環境や学習スタイルに合っているかを確認したうえで検討することが大切です。

高卒資格と高卒認定の違い

学歴

高卒を目指す際に混同されやすいものとして、高卒資格と高卒認定(旧・大検)があります。どちらも大学受験や就職の場面で活用される制度ですが、その位置づけや役割は大きく異なります。

進路選択を誤らないためには、それぞれの違いを正しく理解しておくことが重要です。ここからは、高卒資格と高卒認定の基本的な違いについて整理します。

高卒資格とは?

高卒資格は、高等学校を卒業することで得られる正式な学歴です。履歴書の学歴欄には「〇〇高等学校 卒業」と記載できます。全日制・定時制・通信制のどちらであっても卒業すれば「高卒」という肩書きが手に入ります。

大学進学や就職、公務員試験など、あらゆる場面で「高卒」として扱われるため、学歴として正式に認められている点が大きな特徴です。企業の応募条件や各種資格試験の受験資格においても、「高校卒業以上」と明記されるケースに対応できるのが強みです。

高卒認定とは?

高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)は、文部科学省が実施する試験に合格することで得られる資格です。これは学歴ではなく、「高校卒業と同等の学力がある」ことを示すものです。

取得すると大学・短大・専門学校の受験資格や、多くの国家資格の受験資格が得られます。科目合格制のため、一度に全科目に合格しなくても段階的に取得できます。

過去に不合格だった科目だけ再受験できる仕組みのため、学習の負担を分散しながら現実的に合格を目指せる点も特徴です。学校に通うことが難しい方にとって、学力で進路の道を開ける制度といえます。

高卒資格と高卒認定の違い

高卒資格と高卒認定の最も大きな違いは、「最終学歴として扱われるかどうか」という点です。

高卒資格は、高等学校を卒業することで得られる学歴であり、最終学歴は「高卒」となります。一方で、高卒認定はあくまで試験による資格であるため、合格しただけでは最終学歴は「中卒」のままです。履歴書には「高等学校卒業程度認定試験 合格」と記載します。

多くの大学や企業では、高卒認定を高卒と同等の扱いとしていますが、採用条件によっては「高卒資格(高校卒業)」を求められるケースもあります。ただし、高卒認定を経て大学や専門学校を卒業すれば、最終学歴は「大卒」または「専門学校卒」となり、この違いは解消されます。

また、取得までにかかる期間にも差があります。高卒資格を得るには、在籍期間を含めて原則3年以上の高校生活が必要です。一方、高卒認定は試験に合格すれば、最短で数ヵ月~1年程度で大学受験資格を得られます。

進学を前提に考える場合は、高卒認定を取得してから大学や専門学校へ進学し、最終学歴を更新するというルートも現実的な選択肢です。自身の目的やスケジュールに合わせて、どちらが適しているかを判断することが重要です。

高卒資格と高卒認定のどちらを取得すべき?

学生

進路の選択は、現在の状況に合わせて判断することが大切です。将来どのような進路を目指しているのか、今の生活環境はどうか、どの程度の期間をかけられるのかによって、適した方法は異なります。

次に示すポイントを参考にしながら、自分に合った高卒資格の取得方法を整理してみましょう。

高卒資格を取得するのがおすすめの人

最終学歴として「高卒」と記載できる学歴を重視したい場合は、通信制高校などで高卒資格を取得する方法が向いています。学歴欄に「高等学校卒業」と記載できる点を重視する方にとって、安心感のある選択肢といえるでしょう。

また、学習だけでなく、行事や友人との交流といった高校生活そのものを経験したい、あるいはやり直したいと考えている場合にも、学校に在籍して卒業を目指す方法が適しています。

将来的に履歴書の学歴表記を重視したい人や、進学や就職の選択肢をできるだけ広く持ちたい人にも、高卒資格は有効です。公務員試験や一部の企業では、「高等学校卒業」を応募条件としている場合があるため、進路の選択肢を限定したくない場合には検討する価値があります。

高卒認定を取得するのがおすすめの人

できるだけ早く次のステップへ進みたい場合は、高卒認定の取得が向いています。高卒認定は、試験に合格すれば大学や専門学校の受験資格を得られるため、条件が整えば半年~1年程度で進学に向けた準備を進められます。

また、学力面に不安はないものの、集団生活や校則に馴染めず高校生活を継続できなかった方や、すでに高校を中退しており、あらためて数年間学校に通うことに負担を感じている社会人にとっても、現実的な選択肢です。

仕事や家庭と両立しながら、自分のペースで進学資格を取得したい場合にも、高卒認定は検討しやすい方法といえるでしょう。

高卒認定の取り方

勉強している

高卒認定は、高校に通い直すことなく大学受験資格を得られる制度です。特に、できるだけ早く進学したい場合や、年齢や生活状況の面から高校生活をやり直すことが難しい場合には、有力な選択肢となります。

計画的に学習を進めれば合格を目指すことは可能ですが、限られた期間で効率良く取り組むには、学習環境を整えることが重要です。

高卒認定試験の概要

高卒認定試験は、文部科学省が実施する試験で、原則として年に2回(例年8月と11月)行われます。受験が必要な科目数は、選択科目の組み合わせによって8~10科目となります。

2026年度(令和8年度)第1回試験からは、新学習指導要領の導入にともない、試験科目に「情報」が新設されました。これにより、従来の科目に加えて、新しい分野への対策も求められます。

高卒認定試験では、一度の試験ですべての科目に合格する必要はありません。合格基準に達した科目は、次回以降の試験で免除される「科目合格制」が採用されています。そのため、苦手科目をあと回しにしたり、1回の試験で受験科目数を調整したりするなど、状況に応じた受験計画を立てられます。

また、高校在学中に修得した単位がある場合は、申請によって該当科目が免除されることもあります。仕事や家庭と両立しながら学習を進めたい方や、学習にブランクがある方でも、段階的に合格を目指しやすい制度といえるでしょう。

独学での高卒認定資格の取り方

高卒認定試験は、教科書レベルの基礎的な内容が中心であるため、過去問題を活用すれば独学で合格を目指すことも可能です。実際に、市販の教材のみを使って合格するケースもあります。

一方で、独学の場合に課題となりやすいのが、モチベーションの維持や自己管理です。受験科目数が多いため、各科目をいつまでに学習するかといった計画を立て、継続して取り組む必要がありますが、これを一人で行うのは容易ではありません。

特に、勉強から長期間離れていた場合は、基礎的な理解でつまずき、そのまま学習が止まってしまうこともあります。独学では、「学習をはじめたものの途中で継続できなくなる」という点が、注意すべき課題の1つといえるでしょう。

塾や予備校を活用する

効率的に合格を目指したい場合は、塾や予備校を活用する方法も有効です。高卒認定試験に対応した指導では、科目ごとの出題傾向を踏まえたカリキュラムが組まれており、学習範囲を絞って対策を進めやすくなります。

また、質問対応や進捗管理といったサポートが受けられる点も特徴です。学習中につまずいた内容をそのままにせず、早い段階で解消しやすいため、「何からはじめれば良いかわからない」「一人では学習を継続しにくい」と感じている場合には、学習環境の違いが成果に影響することもあります。

特に、学習にブランクがある方や、仕事と両立しながら勉強を進める社会人にとっては、限られた時間を有効に使う手段として検討しやすい方法です。2026年度から新設される科目「情報」への対応など、制度変更を踏まえた指導が受けられる点も、独学との違いといえるでしょう。

まとめ

高卒資格を取得する方法には、全日制・定時制・通信制といった高校卒業を目指すルートのほかに、比較的短期間で次のステップへ進める高卒認定という選択肢があります。

最終学歴として「高卒」を取得したい場合は高校卒業を、できるだけ早く進学や受験資格を得たい場合は高卒認定を検討するなど、目的に応じて選ぶことが重要です。

特に、新科目「情報」への対応や限られた期間での学習に不安がある場合は、専門的なサポートを受けられる塾や予備校の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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