高卒認定試験の内容を「超コンパクト」に解説

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高卒認定試験とは、合格することで「高卒と同等以上」と認定される試験です。かつて「大検」と呼ばれていたものが、名称変更されました。
今回は、高卒認定試験の内容について超コンパクトに解説します。ぜひ参考にしてみてください。

正式名称「高等学校卒業程度認定試験」の目的

2005年度より、「大検(正式名称、大学入学資格検定)」から「高卒認定試験(正式名称、高等学校卒業程度認定試験)」へと名称が変更されました。
高卒認定試験の目的は、さまざまな理由で高校を卒業できなかった人の学習成果を適切に評価して、高卒者と同じ程度の学力があるかどうかを認定することです。
高卒認定試験の筆記試験に合格すれば「高卒と同等以上」と認定され、大学の入試を受けることができます。

高卒認定試験の日程

高卒認定試験は年2回開催されています。2018年度の日程は以下のとおりでした。

<第1回目の日程>
受験案内:2018年4月4日配布
出願期間:4月20日~5月9日
試験日:8月2、3日(2日間)
結果通知:8月28日発送

<第2回目の日程>
受験案内:2018年7月20日配布
出願期間:8月30日~9月13日
試験日:11月10、11日(2日間)
結果通知:12月6日発送

受験資格

高卒認定試験を受けることができる人は、試験日が属する年度の終わりに満16歳以上になっている人です。
つまり、2019年度の高卒認定試験を受けられる人は、2020年3月31日に満16歳以上になっている人ということです。
全日制の高校に在籍している人も受験できますが、すでに高校を卒業した人など、大学入試を受ける資格を有している人は高卒認定試験を受けることができません。

試験科目

高卒認定試験の試験科目は次のとおりです。

・国語:1科目

・地理歴史:2科目
「世界史Aまたは世界史Bから1科目必修」と「日本史A、日本史B、地理A、地理Bから1科目必修」の計2科目

・公民:1科目または2科目
「現代社会1科目」または「倫理と政治・経済の2科目」のいずれかの選択が必修

・数学:1科目

・理科:2科目または3科目
以下のアまたはイの選択が必修
・ア:「科学と人間生活」の1科目と「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」のうち1科目の計2科目必修
・イ:「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」のうち3科目の選択が必修

・英語:1科目

最も科目数を少なく選択すると8科目、最も科目数を多く選択すると10科目になります。

出題形式は4つの回答のなかから正解を選ぶ選択式で、マークシートを採用しています。
一度の試験ですべてに合格する必要はありません。例えば、1回の試験で4科目に合格し、次の試験で残りの4~6科目に合格すれば、「高卒と同等以上」と認定されます。

まとめ

高卒認定試験に合格しても「高卒者」とはなりません。あくまで「高卒と同等以上」と認定されるだけです。高卒者になるには、やはり高校を卒業しなければなりません。
しかし、高卒認定試験に合格すれば大学の入試を受けることができるので、次に進む人のための試験といえるでしょう。



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