【高認合格ナビ】高校を中退しても大学に進学できる？大学進学を目指すための方法

「高校を中退したものの、大学進学の夢があきらめきれない」「就職を有利に進めるためにも大学卒業の学歴がほしい」という人は多いのではないでしょうか。何らかの理由で高校進学をあきらめたり、高校を中退してしまったりした人にも、大学進学の道は残されています。

ここでは、最終学歴が「中卒」でも大学進学を目指す方法について解説します。この記事を参考に、自分の現状に沿う方法・より効率的に大学進学を果たす方法を探り、夢を実現するきっかけにしてください。

高校を中退しても大学進学への扉は閉ざされない

文部科学省が公表している「平成30年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」によると、2018年度に高校を中退した数は48,594人でした。これは、全体の約1.4％という数字です。例年何らかの理由でこの数に近い高校中退者が出ているわけですが、中退した人たちには「就職する道」しか残されていないのでしょうか。

実は、高校を中退しても大学進学への扉は閉ざされません。大学を受験するための条件は、以下の通りです。

・対象年度に18歳以上になること
・高校を卒業している（もしくは高校卒業見込みである）こと
・または、高校卒業と同等もしくはそれ以上の学力を有していると学力試験で認められること

この条件をクリアすれば、たとえ高校を中退したとしても、大学を受験することができるのです。次の項目で、大学を受験するための方法を詳しく紹介しましょう。

選択肢はこの4つ

高校中退後、大学を受験するための選択肢は以下の4つです。

1）通信制高校に再入学する
通信制高校は、学校に通わず自宅で勉強する仕組みの高校のことです。動画や教科書・参考書などを使って学び、試験やレポート提出などを経て、卒業に必要な単位を修得します。

2）定時制高校に再入学する
定時制高校は、全日制高校とは異なる時間帯に授業を行う高校のことです。1日4コマを目安に、全日制高校より比較的自由に通うことができます。

3）全日制高校に再入学する
一度中退した全日制高校に再入学することも、大学受験の資格を得る選択肢の一つです。中退者向けの募集を行っている高校もあり、チャレンジすることができます。

4）高卒認定試験を受ける
高卒もしくは同等以上の学力を有していると認められるための方法が、「高卒認定試験」に合格することです。高卒認定試験を受けるための条件は、「対象年度で16歳以上になる」「大学入学資格がない」といったことです。高卒認定資格を得るためには、全部で8～10科目の試験に合格する必要があります。

より効率的に進学する方法を検討しよう

大学に進学するための選択肢として4つ紹介しましたが、大切なのは、自分にとってよりよい方法を選ぶことです。高校を中退後、就職しているのであれば、全日制高校への再入学は非常に厳しいものになります。

また、何年もかけて定時制高校に通うことが難しいと感じる人も少なくないでしょう。さらに、大学に入学するならわざわざ「高卒」の資格を得る必要がないと考える人もいるかもしれません。

こうしたケースで、「より効率的に進学できる方法を選びたい」という場合は、高卒認定試験の受験を検討してみましょう。高卒認定試験を受ける場合は、自分なりのペースでコツコツと学ぶことができ、何年もかけずに大学受験の資格を得ることも可能です。