高校中退でも美大進学は可能?高認合格後に画塾に通う選択肢も
「美大進学が夢で、そこに照準を合わせていきたい」「何としてでも美大合格を勝ち取るため、その他の勉強にかける時間を減らしていきたい」という人はいないでしょうか。美大進学は、かなり険しい道のため、「美大受験のためにかなりの時間を費やさざるをえなかった」という人も少なくありません。
また、高校中退後に美大進学を志したものの、その方法がよくわからない人もいるでしょう。そこで、ここでは「何とかして美大に合格したい」と考えている人向けに、美大進学の難しさや高校中退後に美大進学を可能にする方法などを詳しく解説しています。夢をかなえるための第一歩として、ぜひ参考にしてください。
高校中退しても高認に合格すれば美大進学は可能
高校を中退したあと、美大進学を夢見るようになったものの、受験資格がないからとあきらめてしまった人がいるかもしれません。しかし、実は高校中退者でも高卒認定試験に合格して、高認資格を取得すれば大学や専門学校の受験資格を得ることができるのです。
高卒認定試験を受けるための条件は、受験しようとする年度の終わりまでに満16歳以上であること。高校に在籍していようが、中退していようがまったく問題になりません。高認資格を取得すれば、高卒と同等以上の学力があると公的に認定されることになり、大学や専門学校の受験資格を得るだけでなく、資格試験などの受験資格も得られるのです。
もちろん、美大を受験することも可能になります。美大で「自分の才能を活かしたい」「さらに広い世界を知りたい」「名だたる教師に教えを乞いたい」という夢がある人は、まず高認資格を取得しましょう。
美大進学は非常に険しい道
美大進学が非常に険しい道であることは、事実です。自分の独創性を磨き上げ、技術を高めていく必要がありますが、これを独学で行うことは至難の業。実際、美大合格者の多くが、専門の美術予備校や画塾に通い、第三者からの批評のもと基礎力をつけることに専念しています。
美大進学を早くのうちから目指しているような場合は、中学生の段階で美術系高校へ進学したり、高校1年生のうちから美術予備校・画塾に通ったりして基本的な技術を学んでいる人も少なくないでしょう。受験間近ともなると、月~土曜日までみっちりと塾に通い、受験用の技術に磨きをかけるケースも少なくありません。
こうしたライバルたちと競い合う必要がある点もしっかりと押さえておきましょう。そのためには、まず美大入試に臨む際、美術予備校のカリキュラムをしっかりこなして、基礎力を身につけることが重要です。入試課題を専門的に学び、実技課題で着実に点数をとっていきましょう。一般的に、美大の入試は実技課題での配点が高くなっています。
実技課題に頻出するデッサンや、専門でよく出されがちな実技について一つ一つこなしていくことが大切です。
高認合格後に高校を中退して美術予備校・画塾に通うという究極の選択も
多くのライバルが中学や高校のはじめから美術予備校・画塾などに通い、力をつけている傾向です。そのため、「美大進学の決意を固めるのが遅くなってしまった」という人は、焦っているかもしれません。また、少しでも多くデッサンの勉強時間を確保しつつ、学校生活と両立させる難しさを感じている人も多いでしょう。 「高校を卒業するより美大進学の夢を優先させたい」という場合、高認資格を取得後に高校を中退し、美術予備校・画塾に通う時間を捻出する方法もあります。ただし、本来なら無事卒業できる高校をわざわざ中退することになるため、これは究極の選択ともいえるでしょう。 ライバルたちとの間にある溝を埋めることが難しく、実力をつけるためにもどうしても時間を作りたい場合に十分検討したうえで選択することが大切です。