最終学歴「中卒」の現状を打破したい│やり直しに向けた勉強法とは
「中学卒業後、高校へ進学しなかった」「高校を何らかの事情で中退してしまった」という人の最終学歴は「中卒」になります。中卒という学歴が足かせとなって、「仕事の応募資格が得にくい」「なかなか昇進できない」「給与が上がりにくい」と感じている人もいるかもしれません。何とか現状を打破したい場合、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは、何とかやり直したいと考える人に向けて、高校入学や高卒認定資格取得を視野に入れた勉強方法についてわかりやすく解説しています。「やり直したいけれど何から始めればよいかわからない」という人も、ぜひ参考にしてください。
「高校入学」「高卒認定取得」│まずは目標を掲げること
最終学歴「中卒」という現状を何とか打破したい人に、まず必要なのは明確な目標です。「高校に入学し直したい」「高卒認定資格を取得したい」など、何かしらの目標を掲げるようにしましょう。年齢的に全日制高校への入学が厳しい人は、通信制高校や定時制高校を選択肢に入れるのもおすすめです。公立の通信制高校などは、学費もさほどかかりません。
また、「入試が決して難しくない」「中学校卒業後勉強を続けていない」といった人が目指しやすい一面もあります。さらに、「資格を取得するための条件を満たしたい」「大学や専門学校の受験資格が得られればいい」という人は、高卒認定資格取得を目指すのも選択肢の一つです。
高卒認定資格は、高等学校の卒業者と同等以上の学力があると認定するためのものです。受験する試験日の年度終わりまでに満16歳以上であれば、だれでも受験することができます。8~10教科すべてに合格することが、大学や短大、専門学校などの受験資格を手にする方法です。
中学レベルのやり直しからスタート
具体的な目標が定まったら、まずは中学レベルのやり直しからスタートしましょう。しばらく勉強から遠ざかっていた人は、基礎から固めていく必要があります。国語・数学・外国語といった必修の教科に加えて、受験に必要な教科の教科書や教科書ガイド、中学レベルの復習をうたった参考書などを手に入れ、まずはじっくりと一読しましょう。
そのうえで、忘れてしまっていた語句などについて調べ直したり、数式などを覚え直したりすれば、記憶もよみがえってきます。一から覚えるつもりで読み直すことが、中学レベルからのやり直しのファーストステップです。
過去問で試験レベルと自分の実力を確かめ、参考書・過去問を繰り返し解く
各教科の基礎を一通り確認したら、まずは一度過去問に取り組んでみましょう。高卒認定試験の過去問は、文部科学省のサイトで公開されています。各教科の合格点は明らかにはされていませんが、4割程度とれば合格に近いともいわれているため、「今の段階で合格に近いレベルなのかどうか」を判断することが可能です。
また、「どの教科のどの分野が得意で不得意なのか」についても過去問を通して明らかになります。さらに、高卒認定試験の出題傾向や出題方法について慣れる意味でも過去問は重要です。過去問を何年分か解いてみるのと同時に、解説がしっかりと書かれた参考書や教材を選び、何度も繰り返し解いてみましょう。
「自分がどこでつまずいたのか」「どこが問題のポイントなのか」について理解すると、効率よく勉強を進めることができます。