高校中退者が取得できる資格・有利に就職するためのポイントとは?

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「高校を中退し、手に職をつけようと思ってもなかなかうまくいかない……」という人も多いのではないでしょうか。高校を中退した場合の最終学歴は「中卒」です。専門学校や大学・短大の受験資格がないばかりでなく、目指す資格試験の受験資格も得られない事態にも陥りかねません。

学歴が原因となり、「就職する際の選択肢が少ない」「就職後も昇進しづらい」「給料が上がりにくい」という問題も生じてきます。ここでは、そんな悩みを抱えた人に向けて、高校中退者でも取得できる資格や有利に就職するためのポイントなどをわかりやすくお伝えします。中卒者でも挑戦できる資格を把握し、チャンスを広げていきましょう。

高校の中退者でも取得できる資格は多種多様!

最終学歴が「中卒」でも、受験できる資格や受験資格で学歴が問われないものもたくさんあります。ここでは、まず高校の中退者でも受験できる資格について解説していきましょう。

<国家資格・公的資格>
国家資格・公的資格とは、国や地方自治体が資格を認定しているもののことです。例えば、宅地建物取引士や国内旅行業務取扱管理者、クリーニング師、貴金属装身具製作技能士、調理師、製菓衛生師などは、こうした資格の代表格となります。「手に職をつける」という意味でも申し分なく、その分野も多種多様です。仕事に直接活かせる強みがあります。

<民間資格>
民間資格として人気なのは、ネイリスト技能検定試験やJNAジェルネイル技能検定試験、インテリアコーディネーター、キッチンスペシャリスト、フードコーディネーターなど。さらに、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)や医療事務技能審査試験、調剤事務管理士技能認定試験、秘書技能検定など、事務分野で活躍できる資格も、中卒で受験可能です。

しかし最終学歴は「中卒」で、正社員としての就職率の低さも目立つ

上記のような資格がとれたとしても、就職活動時に提出する履歴書で最終学歴が「中卒」ということには変わりがありません。高校へ進学しなかったり、高校を中退したりした中卒者の就職率は決して高くはありません。

内閣府が2011年3月に発表した調査によると、高校中退者で就職した人の約7割がフリーターやパートとして生計を立てていました。正社員になったのは20%に届かず、正社員としての就職率の低さが目立っています。

経済的には、非常に不安定な状況におかれているため、就職する際の最低限の基準が「高卒」になっているといっても過言ではないでしょう。

高卒認定資格を取得すればさまざまな可能性が広がる

最終学歴が「中卒」でも、「就職の際により有利にことを進めたい」「可能性を広げたい」と考えるなら、高卒認定資格を取得し高卒者と同等以上の学力があることを証明しましょう。高卒認定資格があれば、大学や短大、専門学校の受験資格が得られるだけでなく、中卒では受験できなかった資格試験にも挑戦できるようになります。

最終学歴は、「中卒」のままですが、履歴書の学歴欄には「高等学校卒業程度認定試験合格」と書けるようになるため、応募できる求人の数が増え、就職がかなり有利になるのも高卒認定資格を取得するメリットです。また、高卒認定試験は、一度で合格しなくても問題ありません。

一度合格した科目は、ずっと合格のまま、何度でも受験できます。試験のたびに、いくつかの科目で合格し、最終的にすべての科目に合格できさえすれば、さまざまなチャンスが広がるのです。学歴がネックとなって受験できない職種・資格がある人は、高卒認定資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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