中卒は履歴書で不利?社会で中卒や高校中退はどう見られてる?
履歴書の学歴欄で「中卒」「高校中退」と書いた場合、企業の採用担当者はどのようなイメージで見るのでしょうか。日本の企業は、かつての年功序列や終身雇用という形態が薄れつつありますが、学歴社会は依然として根強く残っているところも少なくありません。そこで、今回は「中卒」と履歴書で書くときの気になるポイントをまとめてご紹介します。
履歴書で「中卒」と書いていたら
就職や転職で、履歴書は企業が採用するときの大切な採用材料の一つです。中学卒業や、一度高校に進学したものの中退した場合は、どちらも最終学歴は「中卒」となります。一般的に、中卒の場合、学歴欄には中学に入学した年月から記入するため、小学校以前の学歴は省略しましょう。高校を中退した人は、高校入学の年月と中退の年月も忘れず記入してください。
文部科学省が公表している「高等学校教育の現状について」によると、2020年度の通信制を含めた高校の進学率は、98.8%でした。日本人のほとんどが高校に進学している現状を考えると、中卒の場合は、企業へ応募すらできないケースもありえるでしょう。たとえ、選考をしてもらえても、中学卒業後に職を転々としていたり、高校中退後に働かない期間が長かったりすると、採用が不利となりかねません。
社会で活躍するには「中卒」や「高校中退」は不利
日本人の最終学歴が高卒や大卒にシフトしている傾向を考えると、今後ますます中卒や高校中退で就職活動や転職活動をするのは難しくなることが予測されます。なぜなら、企業側も学歴で一定以上の基礎学力や能力を測ったり、業務上必要な資格を取得させたりしたくても中卒のままではハードルが高くなってしまうからです。
履歴書の学歴欄をもっと高めるには?
中卒や高校中退の人が、就職活動で重要な履歴書の内容を高めるには、どういったポイントに気をつければいいのでしょうか。まず、書類選考がある応募先では、顔写真にこだわってみてください。自分で撮影したスマホやデジカメ、スナップ写真、証明写真機などを使うのではなく、写真館やカメラ店、プロのカメラマンに頼んでみましょう。
また、職歴にはアルバイト経験も含めてこれまで仕事をしていたら、完結に記入してアピールしてください。自動車などの運転免許や英検、漢検など、資格や特技の記載も忘れないようにしましょう。さらに、最大のポイントは志望動機です。「なぜこの企業に応募したのか」など、応募先の企業で働きたい理由や就職後のイメージを丁寧かつ熱く文章で盛り込みましょう。
志望動機の内容は、面接時に採用担当者からの質問にも関係するため、時間をかけて充実した内容に仕上げてください。
まとめ
日本で中卒や高校中退のまま就職や転職を進める場合は、ハードルが高いのが実情です。高校卒業者と同等レベルの学力があると客観的に証明できる「高認(高卒認定試験)」へのチャレンジを検討してみましょう。