中卒で看護師になりたいなら│准看護師・看護師への最短ルートを紹介
「看護師になるのが小さなころからの夢だった」「手に職をつけたいから看護師を目指している」など、看護師の資格取得を目指している人の理由はさまざまです。しかし、そんな夢がありつつも「中卒だから無理かも」とあきらめている人はいないでしょうか。また、中卒で看護師になる方法がわからず、なかなか動き出せない人もいるかもしれません。
実は、学歴が中卒でも准看護師や正看護師を目指すことは可能です。むしろ、早く働き始められたり正看護師の資格を早く取得できたりと、中卒なりのメリットも。ここでは、中卒で准看護師・正看護師を目指す人に向けて、看護師資格を取るための最短ルートを紹介します。最短ルート以外の方法も、あわせて解説していますので、参考にしてください。
准看護師になるための最短ルート│准看護学校をへて准看護師試験を受験する
できるだけ早く看護師になりたいなら、准看護士を目指しましょう。中卒の場合でも、2年間准看護学校で勉強すれば、資格試験の受験資格を得ることができます。准看護士の資格を取得できれば、病院での勤務ももちろん可能です。中卒の人が看護師として働く最短ルートといえるでしょう。准看護師の実際の仕事内容は、正看護師とほとんど変わりません。
准看護学校に入学するには、入学試験を受けなければなりませんが、入試問題は高校受験レベルです。そのため、中卒であってもコツコツと勉強していれば、さほど困難な道ではありません。ただし、高校を卒業した人や社会人経験者が准看護学校を受験するケースもあるため、高校受験レベルだからと甘く見ないことが大切です。
また、准看護士学校を卒業しても、すぐに准看護師になれるわけではありません。准看護士試験を受験し、合格する必要があります。
看護師になるための最短ルート│5年一貫看護師養成課程校に通う
看護師としての将来を見据え、キャリアアップしていきたいと考えるなら、正看護師を目指す方法もあります。正看護師になるための最短ルートは、5年一貫の看護師養成課程校に通うことです。これは、看護科3年と専攻科2年の5年でカリキュラムを組み立てている学校のことで、看護科3年を修了すれば、高校卒業資格を得ることもできます。
看護科3年の後、専攻科に進むのに特別な試験を受ける必要がないことも5年一貫の看護師養成課程校の大きな魅力です。この学校で5年間学び、看護師の国家資格試験の受験資格を得て、国家資格試験に合格すれば、晴れて正看護師となります。ただし、中学校卒業からかなり間がある場合は、高校に進学することへの抵抗も出てくるでしょう。
そうしたケースでは、以下に紹介するような方法で正看護師を目指すこともできます。
高認を得る手段も│高卒資格取得後、看護学校に入学する
看護専門学校や看護大学、看護短大などを受験し、正看護師を目指す方法もあります。しかし、中卒者がこれらの学校を受験するためには、高卒資格を取得しなければなりません。高卒資格を得る方法は、以下の2つあります。
・高校に進学して卒業すること
・高卒認定資格を取得し、高校卒業と同等以上の学力があると認められること
高卒認定資格を取得すれば、中卒でも高卒と同等の学力があると認められるため、看護専門学校や看護大学、看護短大などの受験資格を得ることができるのです。高卒認定資格を取得するためには、8月と11月の年に2回行われる高卒認定試験に合格する必要があります。
翌1月もしくは2月に行われる看護学校の入試にも間に合わせようと思えば、8月の試験で合格するよう標準を合わせておくのがおすすめです。