【高校中退者】仕事でキャリアアップするための3つの選択肢
「同級生とそりが合わない」「休みがちで勉強についていけなかった」「家庭の事情があった」といった理由で高校を中退したものの、なかなか仕事上の成功が実感できずに悩んでいる人はいませんか。ここでは、そんな人に向けて、高校中退者が仕事でキャリアアップするための3つの選択肢をお伝えします。
「仕事をそのまま続ける」という選択肢も、もちろんあるでしょう。しかし、少し遠回りに感じられる道を選択することで、学歴や将来の給与に関する問題を解決できる場合もあります。ぜひ参考にしてください。
通信制・定時制・全日制高校に入って最終学歴を「高卒」にする
高校を中退した人の最終学歴は、「中卒」です。人の能力は、学歴がすべてではありませんが、日本企業の採用スタイルの多くは学歴を判断する基準の一つとしています。そのため、学歴が「中卒」のままでは、就職先の選択肢が少なくなったり、給与がなかなか上がらなかったりする問題に直面する可能性もあるでしょう。
せっかく就職したにもかかわらず、なかなかキャリアアップできなかったり、学歴差別を感じたりすることがあるかもしれません。そういったリスクを下げる方法の一つが最終学歴を「高卒」にすることです。
最終学歴を「高卒」にするには、通信制高校や定時制高校、全日制高校などに再入学(編入)するという方法があります。ただし、仕事をしながら通う場合は、通信制高校や定時制高校を選択するのが現実的でしょう。
例えば、通信制高校であれば学校に通う必要がほとんどありません。また、定時制高校は昼もしくは夕方から授業を受けることができます。中退前に通っていた高校の出席日数や、単位などを引き継ぐことも可能で、卒業することで高卒資格を得ることが可能です。
専門学校に入って手に職をつける
学歴ではなく、手に職をつけることでスキルアップしたい場合は、専門学校に進学することも方法の一つです。職人として通用する技術を専門的に学ぶ専門学校に進学すれば、一般的な会社員として勤めるより就職の機会も高くなり、専門職として給与が上がる可能性も高まります。
全国には、多種多様な専門学校があり、入学資格もさまざまです。しかし、中には学歴が「中卒」では入学できない専門学校もあります。そのため、「高校または高等専修学校(3年生以上)卒業以上」または「高卒認定の取得」を必要とする専門学校への進学を検討している場合は、注意が必要です。
上記のような通信制・定時制・全日制高校に再入学(編入)するか、次の項目で説明する「高卒認定試験」に合格する必要があるため、押さえておきましょう。
高卒認定試験に合格して高等教育機関に進む
大学や短大、専門学校など高等教育機関への進学に際して必要なのが、「高校または高等専修学校(3年生以上)卒業以上」または「高卒認定の取得」です。高卒認定は、文部科学省が実施する公的な資格。
高卒認定に合格したからといって学歴が「高卒」になるわけではありませんが、高校中退者でも大学や短大、専門学校、一部の公務員試験などを受験できるようになります。高卒認定試験に合格するには、英語や国語といった8~10の科目それぞれで合格することが必要です。
高校中退者の場合は、中退前の学習状況に応じて免除される科目もあるため、在籍していた高校に修得済み単位を問い合わせるなどしておきましょう。高卒認定試験は、年2回実施されていて、一度合格した科目については再度受験する必要がありません。そのため、数年かけての合格を目指すことも可能です。