高卒認定試験(高認)の生物(生物基礎)は難しい?出題範囲と対策
高卒認定試験の理科教科では、生物基礎の試験は選択科目の一つとなります。
かつての「生物Ⅰ」の範囲ですので、生物分野の基本をおさらいすることが最重要課題となります。
では、「生物基礎は難しい?」「生物基礎の出題範囲から見る試験対策は?」というような悩みを持つ方が安心できるよう、詳しく解説してまいります。
高認試験の生物基礎とは
高認試験の生物基礎とは、選択科目の一つと位置付けられています。
①「科学と人間生活」の1科目と「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」のうちいずれか1科目を選択し、合わせて2つの必修科目を受験する
②「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」のうち3科目を必修科目として受験する
このいずれかを選択し受験する必要があります。
「生物」の分野は、生物の特徴や遺伝子、生態系や生物多様性などが学習の軸となっています。
「生物基礎」では、その基本的なことを問う内容となっています。
出題傾向
「生物基礎」の試験の出題傾向は浅く広く、それぞれの分野から出題されます。
しかし、平成28年度から小問数が20題と、平成27年度までと比べて5題少なくなりました。
配点は1問5点です。
つまり、最低合格ラインは8問正解となります。
出題傾向としては、語句を答える問題や、語句が持つ意味などを求められることが多くなりました。
生物基礎の場合、教科書には難しい言葉も出てきますが、噛み砕いていくと多くの方が理解できる内容ばかりです。
また、生物分野の定番問題が多く出題されますので、難易度もさほど高くなく「合格しやすい科目」として位置づけられています。
押さえておくべきポイント
生物基礎は「合格しやすい科目」とはいわれていますが、暗記中心の出題がなされるため、教科書に出てくる重要語句とその意味は必ず覚えておきましょう。
中でも、「生物の特徴」の分野から出題される「ATP(アデノシン三リン酸)」という語句は出題の定番とされています。
語句を覚えるばかりではなく、ATPの働きをマスターしておくと、試験の際に大きな強みになると考えられています。
生物基礎の過去問題を解くことで、「どのような語句を覚えておくとよいのか」というある程度の目安ができ上がります。
小学校や中学校で学ぶ内容ともリンクしていますので、教科書や問題集を照らし合わせながら、要点をまとめていきましょう。
生物基礎は「合格しやすい科目」として、受験生の多くが注目していますが、一つでも多くの語句とその意味を覚えられるかが明暗を分けるポイントとなるかもしれません。
出題は基礎的な内容となりますが、その基礎から派生する応用問題が出題されることもあります。
確実に点数につなげていけるよう、過去問題の解き直しやノートのまとめなどもしっかり行いましょう。