高卒認定試験(高認)の現代社会。傾向と対策方法
公民分野の選択科目の1つ、「現代社会」。
この教科さえクリアできたら、公民は合格できるメリットがあります。
けれど、多くの受験生が「取り組みにくい」と苦手意識を持つようです。
では、現代社会の出題範囲や傾向と対策に関してまとめてみました。
現代社会は「読む」ことがキーワードのようです。
高認試験の現代社会の主な出題範囲とは?
高卒認定試験における現代社会は、文字通り「現代の社会」について問うことがほとんどです。
大きな設問は7問、全部で24問の問題があります。
配点は1問につき4点~5点。
10問正解が合格ラインです。
公職選挙法に関することや、領土問題といった政治・経済に関することや、哲学、環境問題など、出題範囲は「幅広い」とされています。
難易度は高いものではなく、一般常識程度の設問も多いのが特徴です。
出題される問題の傾向
時事問題を中心に流行・文化などをモチーフとした問題が出題される傾向にあります。
先述「一般常識程度の出題」と記しましたが、設問全体の7割程度が「長文問題」「表やグラフからの読み取り問題」となります。
つまり、難易度は一般常識程度でも、「読解力」や「情報を読み取る力」、「現代社会で学んだ知識」を駆使しないと解けない出題であると言えます。
落ち着いてゆっくり問題に取り組めば、多くは答えを導くことができます。
今後出題されると予想される内容は?
現代社会は、時事問題をモチーフにした問題が多く取り上げられています。
選挙に関する問題や、オリンピックと国際情勢に関すること、世界で起こる紛争のほか、環境問題等がまんべんなく出題されると予想されます。
また、この数年めまぐるしく変動する政府の金融・税制政策や、私たちに一番身近な消費税率に関する事案も注目すべきです。
まずはニュースを理解すること、背景を理解することから始めます。
新聞などには解説記事も掲載されていますので、毎日目を通すようにしたいものです。
効率的な勉強方法
実際の高認の出題では、問題文にヒントが隠されている問題が多く、一度で理解できなかった設問も繰り返し読むことで答えを導けます。
また、穴埋め式(空欄補充)問題であることもプラスに転じるととらえましょう。
こうした内容を踏まえて、効率的な勉強方法としておすすめしたいのは、テレビニュースや新聞をチェックすることと、気になった語句は必ず調べることです。
あとは、過去問を繰り返し解くことです。
この数年の傾向として、現代社会の難易度は下がってきている傾向にあります。
その代わり、読解力や情報分析力が問われる問題が強化されています。
「じっくり読めば解ける」問題ですが、7割がこのような問題ですので、じっくり取り組み過ぎても時間が足りなくなってしまいます。
そのため、時間内ですべての問題を解くことを目標に過去問を解くようにしましょう。
現代社会は「時事問題」をモチーフに、教科書で履修すべきカリキュラムをすり合わせた問題作成がなされています。
取り組みにくいとされている現代社会の勉強ですが、昔の制度と今の制度ではどこが変わったか、政治の場で飛び出した新しい用語や、若者文化などは普段の生活の中でチェックしながらまとめていくと良いでしょう。