資格?学歴?高卒認定試験(高認)は履歴書にどう記載する?

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高卒認定試験(高認)資格を取得すれば大学入試資格を得ることができますし、アルバイト面接や就職の時にも学歴に関するアピールを強めることができます。
では、高認取得に関して履歴書にはどのように記載することが望ましいのでしょうか。

高卒認定試験に合格した場合の履歴書の書き方

高卒認定試験はあくまでも「認定資格」です。高等学校を卒業したことを証明するものではありません。
「高校卒業程度と同等の学力を有する者」として国に認められたという結果を提示できるにすぎません。
これを踏まえて履歴書を作成していくことが大切です。

高認合格の記載は資格欄か、学歴欄か

履歴書には「保持資格」を記載する欄と「学歴」を記載する欄があります。
高認を取得した場合、できれば学歴欄に記載することをおすすめします。
高認は資格ですが、学歴に関係する事柄から訴求力が生まれます。

例えば、高校中退後に高認取得をした場合は、学歴欄に記載をすることで「高校は中退したけれど、卒業と同程度の学力あり」とアピールすることができます。
また、中学卒業・高校中退という、見方によってはマイナスとなるポイントをフォローできる理由にもつながるうえ、資格取得のために勉強を続けた点を同時に訴えることができるのも良い点といえるでしょう。
もちろん、高認取得後の大学入学も並列で記載することができます。

履歴書にはどのように記載したらいい?

履歴書の記載例としてこのようにまとめるとよいでしょう。

平成27年3月 ○○市立△中学校 卒業
平成27年4月 ○○県立△高等学校(商業科) 入学
平成28年5月 ○○県立△高等学校 中途退学
平成28年7月 △△高等学校(通信制・普通科) 2年次編入
平成30年3月 △△高等学校 卒業見込み
平成29年7月 高等学校卒業程度認定試験合格

時系列よりも、学歴を優先させて記載します。
「卒業見込み」の記載に関しては、3年次または4年次などに在籍し、卒業見込みの見通しが立った場合にのみ記載しましょう。

最終学歴はどのような扱いになる?

先にも触れましたが、高認の正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」です。
合格者に対して高等学校卒業程度と同等の学力を有することを認定する試験であり、高校卒業資格でありません。
従って、高校を中退した方が高認資格を取得した場合でも最終学歴は「中卒」です。
もし、最終学歴にこだわりを持ちたいのであれば、通信制の高校へ入学もしくは編入し卒業する・高認取得後、大学を卒業するといった道があります。

就職試験や国家試験受験の場合、「高等学校卒業・あるいは同等の学力を有する者」と受験資格に定めがあれば、高認取得で志願することは可能です。
しかし「高等学校卒業以上」と受験資格にある場合、高認を持っていても最終学歴が「中卒」であるため受験資格を満たせない場合もあります。
受験資格の応募要件に関しては各自、問い合わせされることをおすすめします。

高認はあくまでも「学力を有することを認める」という認定試験です。
卒業資格とは異なりますので、これからの進路を考えた場合、高認資格の取得だけで良いか最終学歴を満たすべきなのか考えることも必要です。
履歴書の記載で悔しい思いをしないためにも、なぜ、高認を選んだのか自信を持って話せるよう工夫することも大切ですね。



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